初めての阪神高速

2004/05/30 大阪市内
  • 走行距離 : 80km
  • 参加者 : たみたん、師匠
 
約束を果たしに

高校時代からの親友に2人子供がいる。
上が男の子でちょうど小学2年生になったばかり。すくすくやんちゃに育って今年から地元の野球チームに入ることにしたそうだ。
先日そのお宅へ遊びに行ったときに、上のやんちゃ君と約束をした。「今度遊びに来るときはおねえちゃんのバイク見せたげるからねー」
今日はその約束を果たしに行くのであります。ちょうど野球の練習をやっているというので、それを見に、いざ大阪へ!ということになりました。

行きは下道で。国道2号線をひたすら東へ、東へ。途中で原チャリのおじさんとバトルしながら、暑さにも負けずに走ります。
水分補給に立ち寄ったローソンで中間報告を友人に入れます。
「いま西宮。予定より遅れるけど、そっち向かってるから」「おっけー。大阪着いたら電話して。その頃にはグランドにおるから」
とにかく、グランドの名前は聞いてあり前もってインターネットで場所も調べてあるのだが、なんといっても私のこと、あてにはなりません。現地についてから「ここどこーー?」というのはよくある話。そこでとりあえず行って見てわからなかったら電話する、という段取りをつけておきましょう。

やっぱり迷った

で、なんとか大阪に到着。「えぇっと、43号線をどっかで右に曲がって、その道沿いにあるはず。。。」といいながらなぜか野生の感で左にまがり、案の定迷ってぐるぐるその周辺をさまようこと約30分。
「電話してもいっぺん聞いてみるわー」といって電話をかけるがなぜか留守番電話に切り替わる。「なんでやねん!着いたら電話せぇってゆーてたくせにー!」
しょうがないので、ちょうど角にあったなんやら商店のおねぇさんに道をきくことにした。
やっとのことで目的地に到着!さて無事ついたでーと報告するためにもういちど電話。でもなぜかまた留守電に。。。
「なんででーへんねんやろ。。。」ともういちどダイヤルしてきがついた。自分では友人の携帯にかけてたつもりが、なんと自宅にかけているではないか!そりゃぁ留守ですよねぇ。。。

恐怖のスクランブル交差点

なんとか無事に友人とおちあい、やんちゃ坊主との約束も果たせました。彼は非常にバイクに興味を示し、うれしそうに私のセロオちゃんにまたがっていました。将来は彼もりっぱなオフローダーになることでしょう。

次は師匠がちょっと日本橋あたりに用事があるというので、大阪のミナミの中心へむかいます。難波の交差点は車も人もリアカーも入り乱れていて、まさに「スクランブル交差点」でありました。ゆっくり走るのがまだニガテな私は、冷や汗をかきながら必死でこのミナミの中心をぬけるのであります。こんなところは単車で来るところではありません。ましてや、車なんぞで来るところではありません。みんなとっとと田舎へ帰りましょう。

初めての高速道路

雲行きがあやしくなってきました。またここから明石まで帰らなくてはなりません。天気予報では確か夕方から崩れると言っていました。天気は西から変わります。つまり私たちは雨がやってくるであろう方角へ向かって走ることになるのです。
そこで、一刻も早く帰ろう、っと帰りは阪神高速を使うことにしました。

ここでまたもやたみたんにとっては冒険です。高速道路は怖いのでいやだーーーっとダダこねて下道で大阪までやってきましたが、帰りも下道でトロトロ走ってれば間違いなく雨に遭います。
カッパも持っていない私、ずぶぬれになりながらの雨の日走行か、高速道路か。究極の選択で、後者を選択。ドキドキの初体験です。

料金所で師匠が2台分払ってくれるというので横並びに並んで待ってたら、さっそく料金所のオジサンに怒られました。理由はよくわかりません。私は「どうせみんなここでいったん止まってお金払うんだから、2人横に並んで立って邪魔にはならないじゃない」と思うのですが・・・?
さてさて、いよいよ高速道路です。バイクの教習には高速教習なんてありませんでした。まったくの初体験です。
師匠はさっそく突っ走っていきます。しかも車追い越しかけてます。「まっておくれぇぇぇ」セロオも私も悲鳴をあげながらまたもや必死でついていきます。姿を見失うと途方もなく心細くなってしまうので、姿を見失わないようにとついていくので精一杯です。師匠がすり抜けしたら同じようにすり抜けし、追い越したら同じように追い越していかないと、どんどん間に車がはいりこんできて姿が見えなくなってしまうのです。

いちばん恐ろしかったのは車を追い越したときでした。
追い越すためには加速せねばなりませんが、ずっと突風を受けてふらつきがちで走っているので、怖くてそれ以上アクセルを開けることができません。追い越そうと右車線に入ったものの、十分に加速できないのでなかなか抜くことができないのです。後ろからも車がやってきます。「ひえぇーっ、どーしよーーーっ。がんばれセロオ!がんばれたみたん!」
やっとこさ抜くことができ、一安心。ちょっと走ったところで師匠がPAに入っていきます。
バイクを止めて第一声。「追い抜きはもうやめてください!」
「あ、やっぱりまだ怖い?はっはっはー」高らかに笑う師匠。笑い事ではありません。こっちは死ぬかと思いましたよ。

最後に待っていたのは・・・

無事にこけることもなく明石までやってきて、高速をおりました。ひとまず「ほっ」とします。でも最後に待っているのは、例の石段です。
いつも最初っから「ああー、これは無理っ!」とあきらめてしまうので、今日はちょいと挑戦してみることにします。
ローギアにして、よいしょっと。
一段上りました。
もういっちょ。よっこらしょっと。
だめです。後ろのタイヤが上がりません。今日はここでギブアップ。あとは師匠にかたづけてもらいました。
次こそは、あがってみせるぞー!!!