グルメ&リゾート伊勢志摩 (その1)

2005/10/29〜30 三重県 伊勢志摩

  • 走行距離 : 552km
  • 参加者 : たみたん、師匠、N尾さん、MWI氏
 
伊勢のおじさんのところへ行くことになった

何年か前に、私の親戚のおじさんが伊勢に別宅を建てた。去年のお盆休みに車で遊びに行ったらそれはそれはりっぱなログハウス風の建物で、まわりに何もなくとても静かな良いところだった。おじさんは常々「友達を連れていつでも遊びに来いよ」と言ってくれているので、「じゃぁバイクで遊びに行くわ」といつもの面々で遊びにいくことにした。

肝心のおじさんは現在奈良に住んでおり、別宅は留守であったが「あちこち開けて必要なもんは勝手に探して使え」と家を貸してくれた。キャンプと違ってシュラフもストーブも何もいらないので身軽でよい。(でも着替えとか手土産とか積んでいったらけっこうな荷物にはなった)

MWI氏も「行く」というので、途中の「上野ドライブイン」で合流することにする。師匠と私とN尾さんの3人は明石を1時半に出発。「上野に3時じゃ」というMWI氏。無理に決まってる。悪いがしばらく上野でお茶しててもらうことにしよう。

それでもずーっと高速を使い、最も早いと思われるルートで移動する明石組。途中で寒さに耐え切れず尼崎のPAで休憩。私はさっそくカッパを着用。雨は降っていないが防寒対策だ。雨といえば朝から大雨。午後にはやむという天気予報だが、絶対に奈良は雨と確信していた私はそういう意味でもカッパを着込む。

3時半過ぎ。すでに「上野に3時じゃ」と言っていたMWI氏からは「着いたで。はよ来い」とメールが入っていたが、私たちはようやく針ICに到着。ここでまた暖を取りつつカッパタイム。残りの2人もカッパを着る。ちなみに奈良はやはり雨が降っていた。

MWI氏に連絡をすると「マクドにおる。もー待ちくたびれたわ、はよ来い」と言う。「針におる」と言うと「まだそんなとこにおるんか〜!」と絶望感すらうかがえる声が電話口にひびく。コーヒー飲んでトイレ行って上野を目指してもうひとふんばり。それにしても寒いっ!

4時半頃、やっと上野ドライブインでMWI氏と合流。ここでガソリンも入れておく。これから日も暮れようかというのに、あえて峠越え。名阪国道を降りて下道で伊勢に向うのだ。

ドライブインを出て直後、N尾さんが「誰かなんか落としてない?」と信号待ちで停まっているときに聞いて来た。ここんとこセロオはあちこちからいろんな音がしていて大変にぎやかなので、もしかしたら部品のひとつでもおっことしてきたのかもしれないが、別に気づかなかったし見たところ何もなくなってはいない。

ほかの全員も「いんや、なんも落としてへんでー」という顔。N尾さんは「なんか金属の板みたいなんがさっき落ちてったんやけどなぁ。まぁ誰も落としてへんねんやったらええか。」と走り出す。

ところが、ずいぶん後になってコンビニで休憩中にセロオのヒートガードが無いのに気づいた。「やっぱりあれ私やったんやー!!!」と思っても後の祭りだ。だんだんセロオがみすぼらしくなっていくよぉ〜。

コンビニから伊勢のおじさんに連絡する。実は遊びに行くと言ったものの、おじさんの家の場所がわからないのでもうひとり別の伊勢に住んでるおじさんに道案内をしてもらうのだ。ついでに「みんな伊勢エビが食べたいと言っています。4人分お願いします」と頼んでおいた。

国道23号線は津に入る手前あたりから渋滞。渋滞はずーっと続きようやく伊勢にでた。伊勢から峠越えして賢島方面へ向う。この道が真っ暗な下りのカーブという最も私が苦手とするパターン。前を走るMWI氏と師匠はあっという間に見えなくなり、漆黒の闇の包まれた。ハイビームに切り替えてなんとかようやく前が見えるようになり、えっちらおっちら走っていると、対向車のライトにビカーっと照らされ今度は眩しくてなにも見えない。「うぇ〜ん、なんにも見えないよぉぉぉ」とベソかきながら走る。

8時前、ようやく鵜方のジャスコに到着。ここで夕食の食材の買い物をしている間におじさんに迎えにきてもらうことになっている。どうやらおじさんはもっと早く着くものと思っていたみたいで、なにやら用事があったらしいのだが、私たちの到着がはるかに遅れてしまったためわざわざキャンセルしてくれたらしい。

今夜は鍋にしようと、鍋用の食材と酒を買い込む。スーパーでうろついているとおじさんが「おう。神戸ナンバーの単車が並んどったからおまえらやってすぐにわかったわ」とやってきた。

伊勢エビの刺身で乾杯!

鵜方のジャスコまではなんとか来れたが、ここからおじさんの家までの行き方がさっぱりわからない。去年一度来ただけでまったく記憶にない。奈良のおじさんに「場所がわからんから教えて」と電話したら「なんやおまえ、一回来てるやろ。なんでわからんのや」と言われ、伊勢のおじさんにも「おまえ、場所覚えとらんのかー?去年来てたやろ?」と言われ、いったいこんな田んぼだらけの何の目印も無いところで、どうやってたった一回行ったことがある道を覚えろというのだ???

とにかく伊勢のおじさんのトラックの後ろについて走り、5分ほどで到着。今度は道をしっかり覚えておこうと全神経を集中させて走ったが、2つほど角をまがるともうわからなくなってしまった。やっぱり覚えられない。

おじさんは頼んだとおり伊勢エビを4つ持ってきてくれた。頼んでおいたのはいいものの、どう調理したらよいのかわからない。

洗面器の中でまだガサガサ動くエビたち。

おじさんが「どないしてするんや?」というので「刺身にして」とさばいてもらうことにした。

他にもおじさんは「今日釣ってきたイカの刺身も冷蔵庫に入っとるで、食えよ」と差し入れしてくれた。そんなおじさんへの手みやげは神戸プリン♪だ。

伊勢エビを豪快にさばくおじさんの図。

エビのヒゲがチクチク痛い。痛いどころか危険だ。おじさんも指を負傷。私も指にヒゲが突き刺さった。伊勢エビをなめてはいけない。

あとでわかったことなのだが、この伊勢エビはどうやらおじさんのペットだったらしいのだ。つまり私たちは4人して、おじさんが大事に育てていたペットを活きたままぶった切り、美味い美味いと食べていたわけだ。悪魔のようなヤツラだなぁ・・・。

伊勢エビの刺身をいただきま〜す!(おじさんのペットが・・・・)

プリプリ、コリコリしていて美味いっ!!な、なんて贅沢なっ!!

イカの刺身も新鮮なのでその辺の居酒屋でたべるのとはぜんぜん違う。甘い。みんなで美味い美味いと鍋が煮えるまでのあいだ刺身で乾杯。

その後、オーストラリアから帰ったばかりのMWI氏の話で盛り上がり、宴会は深夜まで続く。うどんは4玉買ってあったが、さんざん食べまくって「もう食えん」状態になったため、残った食材は冷凍庫にぶち込んで奈良のおじさんにプレゼントすることにした。

明日のルートも「どうする〜?」と言いながらまったく決める気配なし。風呂に入ってさっぱりしたら奥の大部屋にふとんを敷き、バタンキュー。もう2時前だ。

残った伊勢エビの殻はボイルして朝ご飯の味噌汁になった。

どうだっ!朝から豪華に伊勢エビの味噌汁。

それにMWI氏のオーストラリア土産のシリアル。

シリアルと伊勢エビの味噌汁??ヘンな組み合わせ・・・。でも最高。