ミニミニ林道ツーリング

2005/09/25 兵庫県 峰山高原〜阿舎利

  • 走行距離 : 260km
  • 参加者 : たみたん、師匠、ゲロリストN杉さん、N尾さん、KSRさん
 
N杉さんのバイク

ひさしぶりに近場の林道を走りにいくことになった。メンバーはいつものN尾さんに、ゲロリストN杉さんも参加。この人が来るというならちょっと気合を入れて行かねばならない。

さて、集合場所である「道の駅三木」に到着。すると私にぴったりサイズのかわいいピカピカのバイクが停まっている。

「こっ、これはもしやっ!?・・・」

予感的中。これこそあの「ゲロリストN杉」さんの新しいバイクである。

新しいバイクを買ったという話は聞いていたが、お目見えするのは今日がはじめて。本人いわく「まぁるいバイク」でまったくその通りなのだが、乗ってる人はちっとも「まぁるく」なかったりするのだ。

もう1台来るらしい

しばらくN尾さんとN杉さん、師匠はこの新らしく仲間いりしたバイクについて盛り上がり、ただちにそこは「試乗会場」と化するのであった。

ちなみに私も乗らせてもらった♪
足がぺったりつくしニュートラルにはスコスコ入るし、こりゃたのし〜。

そうこうしているうちに、N尾さんがKSRという同じようなちっちゃいバイクに乗ってるという友人に電話し「おー。ライバル来てるで。今から出てこれるか?」と呼び出したのである。

その友人も来るというので、到着するまで待機。私と師匠はその間にガソリンを入れに行くことにした。ガソリン入れて戻ってくると、違う種類のかわいいバイクが停まってる。でもN杉さんがいない。「忘れ物をした」といって家に取りに帰ったそうだ。

入れ代わり立ち代わり人がいなくなるのでなかなか出発できない。N杉さんが戻ってきたのでようやく出発だ。9時集合で出発10時すぎ。いいねぇ、このフレキシブルさ。

とりあえず笠形

今日の行き先は軽くダートも走ろうってくらいで、特に計画はなし。「じゃぁいつも走ってるところで行きますか」と笠形の林道に入った。

この林道はすべて舗装されているが、ところどころ砂利がまかれていたり、突然岩がころがっていたりするので、舗装林道だと思ってナメてはいけない。舗装であろうとダートであろうと私の場合、あまり速度は変わらないが・・・。

ゲロリストN杉さんはたとえ100でもだんぜん速い!あっという間に追い抜かれ、前を走っていたKSRさんを追いかける。後ろから見てると2人のおっさんがちっちゃいバイクにまたがって、同じタイミングで右へ左へ「パタッ パタッ」と傾いている。まるでおもちゃみたいだ。

笠形の林道はちょうどカーブのあたりに排水溝があってギャップがあるため、まがるたびに「オエッ」「オエッ」とくる。セロオのサスペンションはまだ硬いので衝撃がでかい。ちょっとしたギャップでも「ガツーン!」と全身に響くのだ。

そんなわけでゆっくり走る。なんてったってひさしぶりの林道だ。オイル漏れも直してないので今日はこけたくない。

チビバイクの2人は舗装林道を楽しんでいる。N杉さんも「オレ、このバイク買ってから舗装林道っておもしろいなーと思うようになったわ」などといっているのだ。もはや、もうゲロリストではない!

もう昼飯

かるく1本林道走るともう12時をまわっている。メシだメシだ。

なんせ出発が遅かったもんだから、時間がたつのも早い。笠形の林道ぬけてからちょいと走ってAコープで休憩。飯は「たいこ弁当にするか?」という話だったが、N杉さんのリクエストで近くのうどん屋に行くことになった。

「たいこ弁当」の進出エリアはいったいどこまでなのかは知らないが、この辺り(兵庫西部)ではローソン並みに身近なものらしい。ちなみに大阪出身の私はこっちに来るまで知らなかった。まだトライしたことがないので、次回はぜひ「たいこ弁当」にてランチにしたいと思う。

その「たいこ弁当」を蹴ってやってきたうどん屋さん。ちっちゃい建物の半分はお土産屋。残り半分のスペースにテーブルが3つほどある。いちばん大きいテーブルを陣取る。N杉さんは寒いのになぜか「ぶっかけうどん」を注文し、一番最後に運ばれてきたぶっかけうどんを見て「なんや、冷たいうどんやんけ」と文句を言う。ぶっかけうどんとは冷たいものなのだが・・・。

この辺りではゆずが名産らしく、ゆずを使ったお土産をたくさん売っていた。「ゆず茶」が安かったら買って帰ろうと思って探してみたが、近所のスーパーより高かったので買うのをやめた。700円もしている。(ちなみに後日、家の近所の薬局で380円で買ってきた)

ダートはオレにまかせろ!

昼からはちょっとダートも走る。N杉さんのバイクはロード用のタイヤだが、それでダートを走ってもやっぱり速い。

チビバイク2台、仲良く砂煙を上げて走っている。とっても楽しそうだ。

KSRさんがまた、めっちゃ早い。聞けばこういう山道ばっかり走ってるんだとか。山に入るとなると顔つきが変わる。(それは彼だけではないことだが・・・)

ダートを少し楽しんで砥峰高原に到着。

するとすすきが見頃で、ハイカーたちがうようよいた。いったいどっから現れてきたんだ?というほどうじゃうじゃいる。

ここの休憩所のトイレは靴を脱がねばならない。ここに来るときはたいていダートを走ってくる、すなわちブーツを履いているため、トイレに行くのが非常にめんどくさい。

今日はそのめんどくささに加えて、さらにお弁当を広げて団欒しているハイカーたちの群れの中を「ガシャガシャ」と歩いていかねばならないため、誰もここでトイレにはいかなかった。

風に揺れるすすきが美しい。そういえば先週は十五夜だったなぁ。ここで月見をすれば風情バッチリだ。

これはおなじみのヘアピンカーブ。すっかり舗装されてしまった。

去年初めてここに来たときはまだダートだったのに・・・。そのうち今日走ったダートもみんな舗装されてしまうだろう。

あぁ、残念。こけずに走れるいい林道なのに。

このあたりはまだ舗装されていなかった。景色も良く、砂利も少ない直線なので気持ちよく走れる。しかし後ろからこんな2人に追いかけられていたとは・・・

今日はジャケットの下に長袖をきているが、それでも山の中では寒いくらいだ。

そろそろたけのこ(注釈:脱いでも脱いでも下から服がでてくる状態を言う)になるシーズンがやって来た。

N杉さんコケる

山を走るとき、少しでも険しい道をあえて選ぶのがN杉さん。川などを発見するとかならず水浴びをしに行く。

今日もいつもの調子で道からそれてぷら〜っと遊びに行った。

ところが!バイクはいつもと違う。いつものようにはいかない。あのN杉さんがあの程度の坂を登りきれないなんてっ!

あれれっ。もう一度。

あれれれれっ。また失敗。

クリ拾い

山の中、いたるところにイガグリが転がっていた。それをN尾さんは拾いながら走っていたのだ。
(遅いたみたんを待つのにクリ拾いはぴったり!)

林道を抜けたところで休憩しているとき、N尾さんが「正しいイガ栗のむき方」を教えてくれた。

1.まずイガ栗を硬い地面の上に転がす




2.つぎに栗のてっぺんに両足のつま先をのせ、体重をかけながら外側に開く

するとイガイガいにも(寒っ!)やわらかく、ツルンと剥けるのだ。




栗大漁〜♪

まぼろしの「大福コロッケ」

帰り道、一宮の道の駅で休憩をとった。そこには「大福コロッケ」と大きくかかれたのぼりがはためいていた。

「大福コロッケ」ってなんじゃ?大福餅にころもつけて揚げてあるんかな?う〜む、目のつけどころが新しい!?

新らしモノ、変わりモノなどネタになりそうなものはとにかくチャレンジすべし!と、勇み足で売店へ入る。

店先にコロッケ屋の屋台がでていたが、そこには「大福コロッケ」は見当たらず、普通の牛肉コロッケしかなかった。

「なぁーんだ、大福コロッケはもう売り切れか。ざぁ〜んねん」と店内をうろつく。KSRさん超オススメの「わさびのり」を自宅みやげに買ってかえることにする。ワサビの茎とあおのりの佃煮だ。「これさえあれば何杯でもメシ食える」というシロモノらしい。つまり、これさえあればおかず作らなくていいということだ。主婦大助かり。

お土産買って店からでてくるとコロッケ屋台はもう店じまいしていた。ちょいと小腹が減っていたので普通のコロッケでも買って食べようかと思っていたのだが・・・。

そこであることに気がつく。

なんと「大福コロッケ」は「大福餅のコロッケ」ではなく、「大福というお店のコロッケ」のことだったのだ。やっぱり大福餅のコロッケなんぞはこの世に存在しなかったのか・・・。残念無念。

町のどこかのコロッケ屋さん、新商品開発で作ってみたらいかがでしょうか?とんだ勘違いから生まれた新商品ですよぉ〜?

ところで「コロッケ」って不思議な言葉だなぁと思い、その語源を調べてみた。ジャガイモにころもつけて揚げたものがなんで「コロッケ」になるんだ?

語源由来辞典によると、
『コロッケは、フランス料理「croquette(クロケット)」が訛ったものである。 「クロケット」の語源は、「croquet(クロッケー)」という名のスポーツで使われる用具に形が似ていたことと、「カリカリした物」という意味のフランス語「croquer(クロッカー)」から名付けられたとされる』
とある。

つまり、じゃがいもに限らずなんでもカリカリしてればフランス的には「クロッカー」で、「コロッケ」になりゆるわけだ。 じゃあ、中に大福餅が入ってても外がカリカリだったらそれは大福コロッケと呼ぶことができるぞ。いつかほんとにどこかのお店が作って売る日がくるかもしれない・・・

ゲロリストN杉の知られざる一面

余談だが・・・。

その後、帰り道の途中でコンビニでもう一度休憩をとった。すっかり日が暮れて寒いわ腹は減るわで、私たちは肉まんとホットコーヒーで空腹と寒さをしのいでいた。

ふとN杉さんを見ると妙なものを手にしている。

彼が食べていたのは羊羹と牛乳だった・・・・。

硬派なゲロリストN杉さんのチョイスとしてはあまりにも似つかわしくない。だいたい「羊羹と牛乳」という組み合わせはなんだっ?羊羹といえばやっぱお茶でしょう。牛乳には「やきそばパン」あたりが彼には適当な組み合わせかと思われる。

そもそも彼の体内に羊羹が吸収されていくとは信じがたい。きっと消化不良を起こすにちがいない!

ゲロリストN杉の生態の知られざる一面を目の当たりにした瞬間であった・・・。