神鍋カニ鍋ツーリング (その1)

2005/10/22〜23 兵庫県 神鍋高原

  • 走行距離 : 260km
  • 参加者 : たみたん、師匠、N尾さん、N杉さん、I田さん、Mさん、Y口さん、Kさん、&(友情出演:S見夫妻)
 
出発バラバラ現地集合!

今年もやってきました恒例の「神鍋ツーリング」。たらふくカニを食って飲んでさわいで、翌日の朝から金山峠という非常に荒れ狂った林道を走るという楽しい企画♪

全員がカニも金山峠も楽しみにしているのである。
が、なぜかこの時期になると雨が降るのである。去年は全員そろって出発したが、途中の和田山辺りで集中豪雨に合い、ドロドログチョグチョになってようやく宿にたどりついた。翌日の金山峠はたいした荒れ模様であったのは言うまでもない。

さて、今年は参加者の仕事の都合などで、現地集合となった。神鍋の道の駅に4時半から5時ごろに着くようにとのこと。N杉さんとI田さんは朝から出て林道を走ってくるようだが、我らはゆっくり午後出発で、アスファルトの道で行くことにした。

今回はひさしぶりにKさん登場〜。師匠の会社の同僚であり、北海道ツーリングの際には小樽でバッテリーを充電させてもらうなど大変お世話になっている方である。去年の春に一度山を一緒に走って以来、約1年半ぶりの林道ツーリングだという。彼は金山峠のおそろしさをまだ知らない・・・。

軽くお昼ご飯にラーメンをすすり、1時半過ぎに明石を出発。天気はなんとか持ちそうだが、めっちゃ寒そうだ。

あまりの寒さにカッパ着用

福崎のローソンにて。あまりの寒さに耐え切れず、ローソンに駆け込む。陳列されているホットコーヒーの缶で手を温めるとあっというまに缶はぬるくなってしまう。3缶ほどぬるくなったものを陳列台にもどしてアチアチのを奥からとりだしてきて購入。

Kさんはタイヤの空気がぬけているというので、近くのガソリンスタンドに空気を入れに行った。その間にハワイみやげにもらった「コナコーヒー味のコロン」とホットコーヒーでブレイク。あまりにも寒いのでカッパを着る事にした。

天気予報では兵庫県北部は雨とでている。去年みたいに途中でザーっときてもいいようにあらかじめ「ゴアテックスの靴下」を履いている。いつもブーツが水浸しになって「ブーツのなかにプールができてるぅ〜」と嘆いている私に師匠が夏のボーナスで買ってくれたのだが、それ以降は天気に恵まれ、今まで登場する機会がなかった。

この「ゴアの靴下」はすばらしい!雨対策だけでなく寒さ対策にもなる。ようは靴下を2枚はいているわけで、その分あったかいのだ。

去年はこのあたりで「もちむぎの館」に入りもちむぎ麺を食べていった。その後瀞川の林道を走って神鍋に行ったのだがこんなに寒くはなかったぞ。10日違うとえらい差だ・・・。

道の駅やぶで合流

同じく午後出発の舗装路班であるN尾さんとY口さんがどうやら近くにいるらしい。朝来の道の駅で休憩しているとちょうど連絡がとれて「道の駅やぶで合流しましょう」ということになった。

この「道の駅やぶ」にはなぜか鯉がいる。この辺りでは鯉つりが盛んなようで、道端にも巨大な鯉の像があったりする。

釣りもするN尾さんは「鯉釣りはおもろいで〜」と語る。一度一緒に釣りに行こうという話は前々からしているが、未だに実現していない。

ここから神鍋高原まではあともう少し。でも日が落ちてきてさらに寒さ倍増!

神鍋の道の駅に着いた頃にはすっかり真っ暗になってしまった。駐車場にドロンコのバイクが2台停まっている。N杉さんとI田さんだ!中に入ると2人がお茶を飲んでくつろいでいた。

林道を走ってきた2人は「瀞川の辺りは雪降ってましたよー」って。「ええええっ!?もう雪ですかっ?」。それは温泉が待ち遠しかったに違いない。

そうこうしてるうちにパラパラと雨が降ってきたが、とにかく先に温泉にはいってから宿に向うことにする。露天風呂は寒くて入ってられない。おまけにここの露天風呂には屋根がない。雨がまともにあたるのだ。内風呂はなんだかカルキくさいが、凍りついた体を解かすには十分だ。あまりに体が冷たくなっていたので、いきなり足を湯船につっこんで、「アチッ、アチッ、アチッ」とひとりで大騒ぎしていた。

カニだカニだカニだ

真っ暗になってしまうと宿への道がわかりにくい。何度か道を間違えてはUターンして引き返しようやく宿に到着。N尾さんは10年以上来ているという「なかひろや」さん。超VIP客である。

今年もりっぱなカニを用意してくれている。さぁこれから宴会だ〜。車で宴会のみ参加というS見夫妻も温泉で合流し、あとはMさんの到着がまだであるが、それを待たずに宴会開始!

Mさんは結局仕事が長引いてしまったとかで、かなり後になって到着。すっかりカニ鍋は半分以上たいらげてしまったが、ちゃんと彼の分は宿の人が別に用意してくれていた。「これで1人分?」というようなボリュームだ。

そしてこれが今日のメインの「カニ」。 「我輩はカニである!なんか文句あっか!」といわんばかりの立派なカニだ。

神鍋は山なのでここでカニが獲れる訳ではないのだが、カニのメッカである香住海岸がすぐそばなので、毎年おいしいカニをたらふく食べさせてくれる。

去年も「もうカニはいらん」というほど腹いっぱい食べて、その通り去年なかひろやで食べて以来カニは食べていない。1年ぶりのカニをまた1年分ここで食べる。

大丈夫じゃないN杉さん

おいしいカニ鍋で酒もすすむ。私はあんまり飲めないたちで、明日はあの金山峠を走らなければならないので控えめにちびちびやっていたら、N杉さんが一番最初に沈した。

飲むとどこでも寝てしまうというN杉さん。林道でも真っ先に突っ走る彼は、ここでも「へべれけ街道」まっしぐらである。時折なにやら寝言のようなものが聞こえてくる。

「N杉さぁ〜ん、大丈夫ですかぁ〜?」と声をかけると、

「ダイジョウブヤナイ・・・」とぼそっ。

「えっ?今、N杉さんが『大丈夫じゃない』って言った???」とみんな面白がって、また声をかける。

「N杉さぁ〜ん、大丈夫ですかぁ〜?」

「ダイジョウブヤナイ・・・」

「あのN杉さんが大丈夫じゃない言うてるで〜。キャハハハハハー」と大爆笑の渦である。

その後何回か「ダイジョウブヤナイ」N杉さんを見て楽しんでいると、とつぜんムクっと起きだし、「マッサージしてくれ〜」と一言さけんでそのままバタンとまた眠ってしまった。

その頃、外は大雨で、雷も鳴り出した。かなり大きな雷で地響きがする。S見夫婦は犬を連れてきており、家の中に入れられないため車の中におきざりにされた愛犬「ウィリー」はかみなりにおびえきってしまって、先ほどからセンサーがなりっぱなしだ。

しかし当の飼い主であるS見さんは酔いつぶれて寝てしまっている。S見さんの奥さんが「ちょっとウィリー見てきてやってよ」と起こそうとするが、まったく動く気配がない。結局朝まで誰もウィリーの様子を見に行く者はいなかった。

宴会は12時半ごろまで続き、「明日の朝ご飯は7時です」とおひらきになった。一晩中、雷は止まず、ウィリーのセンサー音が宿に鳴り響いていた・・・。