備前海沿い林道ツーリング

2022/05/04 岡山県 備前虫明

  • 本日の走行距離 : 235km
  • 本日の気温:17℃〜22℃
 
師匠弟が帰省するらしい

ゴールデンウィーク。天気も良い。単身赴任中の師匠の弟が帰省してくるので一緒に走りにいくことになったらしい。 行先は備前あたりにあるという、海沿いの林道。 高いところから海が見下ろせるフラットダートだそうな。

ジローもハンドガードを付けたことだし、林道走りたい。 それはさておき、どんな格好で行こうか。暑そう。でもバイパスぶっとばして走っていくならそこそこ寒いはず。 かといってウィンタージャケットもなぁ・・・。

でもウィンタージャケットかオールメッシュのめちゃめちゃ夏仕様かのどちらかしかない。 まだメッシュは寒いだろうから、ウインタージャケットの裏地をはずして中は薄めのTシャツ1枚で行くことにする。 バイパス走る時は寒いだろうから、ウインドブレーカーも着て行こう。これは暑くなったら脱げるし、小さくたためてウエストバックに入る。

天気予報では日中22℃。下はもうオールシーズン用のパンツでいいな。 「いちおうブーツ履いていった方がよさそうやで」と言われたので、ガエルネのブーツ履いていく。

待ち合わせは2号線沿いのコンビニに9時。「1時間みとけばいいね」というと「そんなにかからんわ」というので、そんじゃぁ30分くらいかな? 2号線ひたすらいけばいいので道には迷わないはず。 8時から単車引っぱり出したりして準備して、8時半に出発。

DRまたまたトラブル発生

2号線混んでた。こりゃ遅刻だなと思いながらコンビニ到着すると2人とも待ってた。 「お待たせ〜。ごめんごめん。今何時?」げっ!もう9時半やん。

遅いだのブツブツ文句言われる。ほな行こかとエンジンかけると師匠が「あれ?」。 キーをひねっても電気つかない。

はい、DR壊れたねー。チーン・・・

バッテリーあかんのとちゃう? カバーはずして工具広げて応急処置。

なんとかかかるようになりました。よかったね〜。

それでは再び、出発しましょう。結局予定より1時間ほど遅れての出発。まぁ、30分遅れたのは私のせいだが。

虫明の白い道

姫路バイパスは予想通りの渋滞。「車の横のすり抜けはしませんから」と出発前に宣言したにもかかわらず、 「横行くで」と路側帯を走っていきはる。 えええええええ〜〜、いややのに。車が停まってるうちはいいけど、車動き出したら怖いがな。 広いところは路肩を走って、狭くなってきたら車線に戻ろう。 しかし戻るにもこんだけ車が混んでたら戻りにくいがな。 途中でいやになって車線に戻って車について走る。いちおう動いてるから車線走っとったらええやんか。

太子までバイパスはしってそこから国道2号線で備前へ。備前から岡山ブルーラインに入る。 バイパスなんて走っててもちっとも楽しくないけど、ブルーライン入ったら景色もよくなり少し気持ちよくなってきた。

虫明インターで降りる。(無料の道路だけど) ここのコンビニでトイレ休憩。お昼ご飯のオニギリとかも買う。 この後林道に入っていく予定。でも道がよくわからないらしい。

下道に降りたとたん、海沿いの小さな漁村っていう雰囲気。 このあたりでも陶器を焼いてるようで窯元がいくつかあった。 そしていたるところに貝殻が積んである。落ちているのではなく「積んで」あるのだ。 ものすごい量。

師匠はちょくちょく停まってはスマホで道を確認。 迷いながら海にでてきた。 おおおおお〜〜〜。海だぁーっ。

貝殻がたくさん積み上げてあったのは、貝殻を粉砕する工場があったから。 それでここらの道は真っ白。 このあたりならカキが有名なのかと思ったが(カキオコとかあるし)積んであるのはどう見てもホタテのような2枚貝。 真ん中にひもを通して束ねたものが積み上げてある。それはそれはものすごい量の貝殻。

せっかく海のすぐそばに出てきたので写真を撮ろう。 ここに貝殻の山があればよかったのに、貝殻はもうちょっと離れたところにあった。 貝殻の写真を撮ってくるのを忘れた!しまった〜〜。

道が真っ白なのは貝殻の粉が落ちてるから。 タイヤ真っ白になりました。 これ、カルシウムやね。 吸い込んでも体にいいかも???

海が見下ろせる林道へ

海にでてきたのは林道の入り口がわからずさまよっていたからであって、ここに来るつもりで来たわけではない。 引き返してまたスマホの地図を確認。 確かに近くに山は見えていて、あの上まで上がっていくダートがあるらしい。

なんとかそれっぽい入口を見つけて入っていく。 おお、ダートだ。走りやすそうなフラットダート。

ぐんぐん登っていく。ところどころ溝が深かったり、崖っぷちの細い道でヒヤヒヤしたり、水たまりをよけて走ったりで それなりに気合入れて走る。 私の後ろ走ってるWRは災難やな。私ずっとローでも走れる人間なので(笑) だいぶ距離を開けて走っててもすぐに追いついてしまう。WRはトロトロ走れない単車らしい。

ちょっと見晴らしの良いところにでたので写真タイム。 なにかの養殖の筏が浮いている。なんやろか?カキ? 天気もよく青空で気持ちいい。

そのまま走っていくと広い場所に出た。 ここでお昼休憩するらしい。

この〜木なんの木気になる木の木陰にジローを停める。 なぜか木の枝に緑色のフェンダーがぶら下がってた。わざわざロープでくくりつけてあったけど、カワサキが自殺でも図ったんかな。

ここも海のすぐそば。ちょっと海までジロー持って行ってみよう。 しかし、なんかきたない・・・この広場。 がれきだらけ。いまいち写真撮るのによろしくないな。

こっち向きのほうが良いかもしれない。 兄弟そろって背の高いの乗ってはります。

木陰にはちょうど座ってお昼ごはん食べるのによいテーブルみたいな板がおいてあって、周りにも大き目の岩があるので座ってオニギリ食べる。 どうやら、ここは山頂にパラグライダー基地があって、その着地点になっているようだ。 パラグライダーさんたちもここで休憩するんだろうな。 ゴミもそこらかしらに落ちている。

師匠弟が林道の途中でGPSのパーツを落としたというので、師匠が探しにいくことになった。 「ジロー貸して」というので「水たまりにはいらんとってや。わざわざよけて走って来たんやから」と釘さしておく。 さっきのコンビニで買ったご当地お菓子らしきレモンケーキを食後のデザートに食べよう。

と思ったら、パラグライダー飛んできた! お。パラグライダーをバックに瀬戸内レモンケーキ撮ろうっと。

しばらくゆらゆら飛んでた人が降りてきた。 ほんまにここ着地点やったんや。 さっきからオフ車が何度も行ったり来たりして林道走ってはるけど、あんまりこんなところでウロウロしてたら邪魔になるんとちゃうんかな?

そんなことを考えながらレモンケーキ食べてると、パラグライダーの人がこっちに来て片付けだした。 ものすごいでっかいリュックを背負っている。あの中にパラグライダーを入れるのかな??

そして秒でこんがらがりそうなほどのヒモの数々。私には無理だね。ぜったいに畳めない。 私が畳んだパラグライダーで飛んだら即死やで。

パラグライダー畳んでるおじさんに話しかけてみると、いろいろ教えてくれた。 あの山の上から1時間ほど飛んでるらしい。風が上手く捕まると1時間くらい跳べるそうだ。 高い地点で風を捕まえればまた上に上がれるので長い時間飛行できるが、 低い地点まで降りてきてしまうと、風を捕まえてももうそこからは上に上がれないので降りてくるしかないそうだ。 ものすごい荷物なので「これ持ってまた上まで上がるんですか?」と聞いてみると 「連れがすでに2人、車で上に上がってしもたので、もう荷物はここに置いたまま歩いて上がって、車で荷物とりに戻ります」とのこと。 やっぱり、何人かのチームで飛んで、下で車が待機しておくのね。 さっきから何台か車が通って「こんな林道車が走れんの!?」とびっくりしてたのだが、そういうことか。

おきざりにされたDR。後ろの山の上の方でパラグライダーがもう1機飛んでる。 ちっちゃすぎてわからないかもー。よ〜〜く見ると水色のパラグライダーが飛んでます。

フラットダートだと聞いてましたが?

弟の落とし物を探しにいった師匠が戻ってきた。結局見つからなかったらしい。 そらそうやろね、どこで落としたか場所もはっきりしないのに5cmほどの大きさのものを探すなんて。

んじゃ行きますか。あの山の上まで林道が続いてるそうで、途中の分岐で海の方へ行くと、半島の真ん中を1本道がまっすぐ走るいい場所があるらしい。 師匠はその半島に行きたいと言う。

しかし、ここから先、道の様子が急変する。 これまでもまぁなんとか走ってこれたが、この先はかなり荒れてる。 なにがフラットダートやねん!!

こんな感じですわーー。

なんとかここまでコケずに走って来た。そのまま走り続けてたら行ってたかもしれないが、ここで停まって先の様子を見てくるというので、 余計に行く気がなくなった。 向こうから引き返してくる人たちがいて、すれ違いで停まったのだ。

師匠は行きたそう。弟もいけるいけると言う。 「そのためにハンドガードつけたんやろ?」って。 まぁそうやけど・・・。行けなくはないかもしれないが、こんなところでこかして壊れたら帰られへんやん。 それにもう暑くて汗だく。ぐっちょりでそれが一番行く気が失せた理由。

向こうからやってきたオジサマ達が「先にどうぞ」と譲ってくれたのだが「行きませ〜ん。先にどうぞ〜〜〜」(笑)

こんな細いところですれ違い。なるべく邪魔にならないように単車停めたけど、やっぱり邪魔だったようで、1人こけてはった。 すみませんねぇ・・・。

こんな林道慣れしてそうなオジサマ達がこけてはるんやから、なお一層行く気は失せる。 引き返したほうがよさそう。 というわけで、歩いて先まで見に行くが、なんせガエルネでこんな道そんなに歩けるもんでもない。 できれば半島の見えるところまで行って写真くらいは撮ってきていかにも走ってきましたよと言ってみたかったが、 そこまでたどり着かなかった。

まぁ、またここは今後リベンジしましょう。 できれば牛窓あたり泊まりで来たいね。荷物おいてから身軽になってゆっくり林道遊びしたいね。

引き返すにも、さっきまで走って来た荒れた道をもう一度走るわけで、まだまだ気合いれて走らないといけない。 1か所、めちゃ勇気のいる場所があった。 来るときは山側へのカーブだったのでそのまま勢いで走って来たが、戻るときは海の方へ向かって突っ込んでいくとキケンなので、 一旦停まってどこ通るか考えてからローでゆっくり行くことにした。 しかしなんせ半クラ苦手、アクセルの微調整下手くそなので、冷や汗もん。 よかったよ、崖に突っ込んでいかなくて。なんとかこけることもなく通過。

そこさえクリアすれば後は大体走れる感じ。遅いけど。 山をぐんぐん登っていくと広い道に出た。 そしてさっき下から見上げていたパラグライダーの出発点にやってきた。 おお、こんなところから飛んで、下におりるまで1時間も空中飛んでるんかー。すごいなぁ。 見た感じでは5分くらいで着陸してしまいそうやけど。

帰りはバイパス通らず海沿いを

それでは(私は)だいぶ林道を堪能したので帰りましょう。もう14時だ。そろそろいい時間。 行きと同じ道を通るのはイヤだし、なんせバイパスは楽しくないので、海沿いの250号線を帰ることにした。 ツーリングマップルにオススメルートとして載っている「はりまシーサイドロード」、これ走ろう。

一旦ブルーラインに戻って備前まで行かずに250号線に入る。 カキオコで有名な日生らへん、いかにも瀬戸内っていう雰囲気で走っていて気持ちいい。 港があって、海沿いちょっとくねくね走って。 いや〜、行きもこっちの道でくればよかったのに。

しばらくいい気持ちで走っていたが、赤穂あたりで渋滞。 ま、ゴールデンウィークやしね。

16時頃、あいおいの道の駅過ぎてコンビニで休憩。 夏のような暑さ。アイスコーヒー日和。 というわけで男どもにはアイスコーヒーを、私にはブラックサンダーフラッペ。

「それはそうと、はりまシーサイドロードは通らんかったん??」と師匠に聞くと 「知らんやん、250号線で帰るっていうから250号線来ただけや」。 ツーリングマップルで確認すると、ここから先がシーサイドロードみたい。 250号線の1部区間がシーサイドロードなのね。

シーサイドロードに入るとちょっと勾配上がって、海が見渡せる展望ロード。 しかし走ってみると意外と短い区間だった。 網干あたりは工場地帯でなんか変なにおいがする。

そのまま海沿いの方の道をずっと帰ってきた。魚住のコンビニで休憩、解散。 師匠はそのまま実家に行くので、私1人で垂水向いて帰る。 備前、意外と近かったなー。また日生あたりぷらっと1人で写真撮りに行こうかな。 林道は1人で行くの怖いので、林道走るときは誰か一緒に行ってもらわないと困るけど。 いつもお散歩は西脇とか篠山方面なので、こっち方面もいいかも。 まぁ、今回の林道はそのうちリベンジしましょうか。林道の修行をもっとしてからね。