近場で親子ツーリング 

2021/04/24 兵庫県 つくはら湖〜淡河

  • 本日の走行距離 : 76km
  • 本日の気温:16℃〜19℃
 
息子の初ツーリング

この緊急事態宣言下のゴールデンウイークにうちの師匠は四国へツーリングに行くらしい。 それで単車の調子を見るために「ちょっと単車でどっかいかへん?」と言われたのだが、あいにくお姉さんたちはいろいろ用事で留守。 一番下の息子独りを家に置いて夫婦で遊びに出かけるわけにはいかない。(仕事ならまだしも・・・)

というわけで息子を後ろに乗せていくことになった。家の近所をぐるっとまわるくらいなら後ろに乗ったことはあるが、彼にとって人生初のツーリングだ。 あんまり遠いところに行くと絶対途中で寝てしまって危ないので、1時間くらいで行ける近場にしょう。 ツーリングマップルを見ながらどこにしようかなと考えていたのだが、まぁ近いところでちょっと走って休憩も出来てとなると「つくはら湖あたりかな?」 ということになった。すると「そういえばつくはら湖に『BE KOBE』があるらしいで」と言うので、じゃぁそれを見に行くのを目的としよう。

朝から師匠が単車を取りに行っている間、掃除やらなにやら家のことを片付ける。コーヒーセットも持っていくか。出かける準備をする。 いつものようにショッキングピンクのリュックサックにコーヒーセットとおやつを入れて、ジローちゃんを出してエンジンかけておく。 今日も調子いい。一発でエンジンかかる。

息子もいっちょ前にヘルメットとゴーグル、FOXの手袋して準備OK。ちゃんと落ちないようにつかまっとくんやで。足プラプラさせたらアカンで。 マフラー触ったら熱いで。などなど単車に乗るための注意事項を言い聞かせてプレッシャー与える。「落ちたら死ぬで」と10回くらい言ったな。

では師匠も来たので出発。日曜日なので混みそうな道を避けてつくはら湖を目指す。信号待ちで停まるたびにチビの顔チェック。 顔固まってるし(笑) ちょっと緊張気味。

木見からはちょっと山道。カーブも連続。まぁ落ちずにちゃんとつかまってる。少し慣れてきたみたい。あっという間につくはら湖到着。 BE KOBEを見るためには単車を置いて歩いて橋を渡らなければならない。橋が反対車線側にあるので、もうちょっと先にある展望のあまり良くない展望駐車場でUターンする。 うううっ、ここでもUターンうまくできない。かなり大きく回って、なんとかいけた。

つくはら湖の「BE KOBE」

ほぉ。ここか。いつもつくはら湖の展望駐車場に停めるけど「ここ全然景色良くないなぁ。もうちょっと景色良ければいいのに」と思ってたのだが、 こっちはなかなかいいじゃない。この橋を渡った向こう側にサイクリング道があって、自転車なら湖を半周ほどできるらしい。 では向こう側へ行ってみましょう。

「ほらあそこにあるやん、BE KOBE」というのだが、こっちから見るとちっさー。しかも反対向き??なんでこんなところに作ったのかしら? 誰か見に来る人おるんやろーか。(うちら来てるけど)

でも近くで見たら木でできててちょいとオシャレ。自然を意識しましたって感じかな。まわり山だらけやし。海辺のBE KOBEに対してこっちは山のBE KOBEか。調べてみると「自然からの贈り物をテーマに天然杉で作られている」のだそうだ。

モニュメントの前には細い筋が入っているので「この線はなんやろな?」と話をしてたのだが、帰ってきてからネット情報を見ていると、 あの溝に自転車を入れて自転車と一緒にBE KOBEの写真を撮ることができるようになっているらしい。じゃぁ今度は自転車で来ないとあかんな。

チビがBE KOBEの間に入るとそれなりにモニュメントが大きいのがわかる。なんかメリケンのBE KOBEよりだいぶ小さく見えるのだけれど・・・。

少し下がって自転車道の柵にうまくBE KOBEをはめて撮ってみた。うまいことおさまったが、こうやるとモニュメントがものすごく小さいものに見える。 ポストカードっぽい写真にはなったが、BE KOBEが後から入れた文字みたい。ちょっと面白い写真ができた。

ここはサイクリング道の休憩所で、ベンチがある。ではここでコーヒーでも飲みましょう。

するとチビの飲み物がないからちょっと買いに行ってくるわと言うので、その間にサイクリング道をお散歩してみよう。

お、なかなかいい道。

でも今の時期はケムシが木からプラプラぶら下がっているので危険。油断してるとイガイガしたヤツらが空中に浮遊していて、不意打ち攻撃を受けてしまう。

途中まで歩いてみたけど、この先は危険(ケムシが多い)と判断し、引き返す。

秋の紅葉の頃に来るといいかもね。

確か紅葉の頃この辺りを通り過ぎたときにキレイだなと思いつつ、展望駐車場まで行くと全然きれいじゃなくてガッカリしたような。 今度から写真スポットはこっちだな。

買い物から戻ってきたのでコーヒーを準備。今日は簡単に市販のドリップコーヒー。コーヒー飲んでるとハイカーの集団がやってきて、 おばちゃんたちがジャンパーについた毛虫をキャーキャーいいながら取り払っていた。いまになって気づいてよかったね。 歩いてる途中に気づいてたら先へ進めないよ(笑)

さて目的は達成したしボチボチ帰るとするか。でもちょっと走り足りなさそうな師匠は「もうちょっと乗りたい?」とチビをそそのかし、 チビはチビで上手くのせられて「うん」とか言ってるし。帰りに寝ても知らんで。死ぬで。

まぁそしたら一山超えて淡河の道の駅でも行きましょかー。距離は近いけど、峠越えなので乗ってたら楽しいはず。私も練習になるし。

これから先くねくね道やからしっかりつかまっときやー。

淡河宿本陣跡

淡河の道の駅に単車を停めてトイレ休憩。峠道は怖かったかと聞くとそうでもなかったらしい。見てるこっちが怖いわ。 振り落とされるんやないかとヒヤヒヤ。

淡河まで来たのはちょっと行ってみたいところがあったから。いつも道の駅にはよく来るのだけれど、すぐ近くに淡河宿本陣跡というのがあって そこで映画「るろうに剣心」の撮影も行われたのだとか。

「映画のロケ地になるくらいだから、写真映えするええところなんとちゃうか〜?」という単純な思い。

今まで存在を知らなかったから気づかなかったのだが、ここにあると思って見れば道の駅からほんとにすぐそこ、 歩いていける距離でのぼりが見えている。なので単車は道の駅に置いたままで歩いて来た。

映画ロケの時は佐藤健も来てたらしい。その時に来たかった(笑)

淡河宿は江戸時代の参勤交代の際に大名が宿泊していた宿で、 しばらく空き家だったものを地域復興のために地元の人達の努力でよみがえったのだそう。

今はカフェになっていてランチが食べられる。縁側でも食べるスペースがあって、今日も一組縁側で食べている人がいた。 映画ではこの中庭でチャンバラやってたのかな〜?

古い井戸も残っている。さっそくチビが反応。

「あ!トトロに出てくるやつやーー!!」

そうですね。ちゃんと水は出るのかな?

お。綿の花。

するとここでもおチビさんが反応。「あ!綿花やー!!」

なんでもよく知ってるな〜。彼の愛読書は図鑑。結構ものしりなんです。

廊下が黒光りしていてめっちゃ美しい。この美しい廊下に腰かけてのんびりお茶でも・・・。いいなぁ。

お座敷もなかなか素敵です。

今日はこのお座敷で食べてる人はいませんでしたが、1部屋に1テーブルずつというこのゆったりとした空間。なんと贅沢な・・・。

今日はランチ食べずに帰ります。機会があればぜひここでゆっくり食事がしたい。

ではおみやげにわらび餅を買って帰ろう。

わりかし地元では有名な満月堂さんの「豊助饅頭」。上品なこしあんを包んだ薄皮饅頭です。私今まで「豊助饅頭」という名前のお店だと思ってたけど、 店の名前は「満月堂」だったのね・・・。

お饅頭が有名だけど、実はわらび餅も美味しい。やわらか〜いわらび餅には甘くないきな粉がかかってる。わらび餅と、柏餅売ってたので柏餅も買う。 おかんにもお土産に、ちいさいカップのわらび餅と有名な豊助饅頭を1個。1個ずつバラ売りしてくれるのもうれしい。

帰りは峠道はやめて押部谷経由で帰る。もう一つ寄りたいところがある。 ハイテクパークの近くに「いぶきの里」という無料のバーベキュー場があるというので、どんな設備なのか見に行きたい。 珈琲豆の焙煎しに来るのに近くていいんじゃないかと思っている。もちろん、ついでにバーベキューもね。 豆を焙煎するためだけに炭をおこすわけにいかない。煎ってる時間より炭おこす方が時間かかるわ。

無料で使えるにしてはなかなかいい設備。しかも予約とか要らないらしい。普段だったらゴールデンウィークはきっと満員なんだろうけど、 今年はコロナだし緊急事態宣言出たし、日曜日だというのに空いてる。そもそも連休は開いてないかもしれないなぁ。

さてここでチビが背負っていたリュックがないのに気づく。「あれ?リュックは?」と聞くと「あ!!」と。

さっき淡河の道の駅を出る前にトイレに行って、トイレの中に置き忘れてきたらしい。 「あーあー、男子トイレは私入れないから、後で単車置きに帰るときにもう一回行ってみてきてあげて」と師匠にお願いする。

師匠も自分の水筒があのリュックの中に入ってるから取りにいかなきゃしょーがない。 ちなみに後で取りに行ってくれた師匠から連絡があり、リュックはちゃんとあったそうだ。よかったね。

走った距離は短いけれど、割と近場で何度も来ている場所なのに初めて見るものばかりでなかなか面白いお散歩ツーリングだった。 今はネットでいろいろ情報が手に入るから、近場でも探せば行ってみたくなる場所がでてくるもんだ。