六甲山修行と山のパン屋

2021/04/21 兵庫県 六甲山山頂

  • 本日の走行距離 : 115km
  • 本日の気温:18℃〜22℃
 
六甲山へふらっと散歩

今日からなぜか仕事が6連休。ゴールデンウィーク前に一足先に連休突入した気分。なので本当は遠出のツーリングを予定していた。 だがまさかの緊急事態宣言がでるやでないやの騒ぎになって、こんな時に行くのもなぁ・・・とキャンセルすることにした。

がしかし。天気はいい。気温も高い。そして連休(笑)。ちょっとぷらっとひとりで六甲山でも走りに行くか〜。 そう考えていた矢先、SNSでいいパン屋情報を発見。六甲の船坂峠を上がったところにある「山のパン屋 ダディーズベーカリー」。 なんと小麦の栽培からやっているらしい。自分で育てた小麦を石臼でひいて余分なものはいれずにシンプルに焼いたパン。 毎日食べて欲しいから・・・と、最近流行りの生クリームやらバターやらいっぱい入ったリッチな食パンではなく、小麦、塩、酵母しか使っていない超シンプルな食パン。 これは食べたい!!!!

そしてそのSNS投稿をした人は、そこでパンを買った後さらに淡河方面へ行っている。 淡河の道の駅のすぐ近所に「るろうに剣心」の映画ロケをしたという「淡河本陣跡」があるらしい。淡河もいつも通る場所。なのにそんなの全然知らなかった。 というわけで、六甲走って船坂あがってパン買って、有馬を抜けて淡河に寄って帰ってくるというルートでお散歩しよう。

10時半ごろ出発。今日は近場なのでゆっくりめの出発だ。近所のスタンドでガソリン入れて鈴蘭台方面へ。平日のこんな時間なので道も混んでない。 今日は先日届いた胸部プロテクターを装着。もし事故して胸打って肋骨折れて心臓や肺に刺さったら死ぬからね。 プロテクター装着してると夏場は暑いという話だが、幸か不幸かボディーとプロテクターの間に空間があるので走っていると空気が抜けて逆に涼しい。 いつもの小部峠から六甲山へ上がっていく。冬眠開けてからツーリングらしいツーリングしてなくて山道走ってないから、カーブの遅いこと遅いこと。 それでも車も単車もほとんどいないのでのんびり上がっていく。その代わりハイカーと自転車はちらほらいる。

とりあえず六甲山ビジターセンターでちょっと休憩。ここもいつも素通りで入ったことがなかったが、入場料も駐車場も無料で、ベンチがたくさんある。 もちろんトイレもあってキレイ。六甲山で修行してここで休憩するとよいな。

MWI氏も今日は六甲山に走りに来てるらしいので、「ビジターセンターに着いた」とLINEしてみるが既読にならない。たぶん走ってるな。 「山頂走ってたら会うやろー」と言ってたのでもうちょっと先へ行ってみるか。 もし会ったら一緒に船坂走ってパン屋に行こうと誘ってみよう。

六甲山の山頂付近はまだ桜が咲いている。 ベンチに座ってお弁当を食べている夫婦がいた。ハイキングで来てここで休憩もいいね。そういや何年か前に六甲縦走歩いたな〜。

駐車場は無料だが、入り口でおっちゃんが立っていて券をくれる。その券をビジターセンターに持って行って今日の日付のハンコをもらわないといけないらしい。 ビジターセンター内には六甲山で見られる植物や動物のパネル展示があった。大きなスズメバチの巣も。 げげげっ!ハイキングコースにこんな巣があったら怖いな〜〜。

トイレして写真を数枚撮って、LINE確認。もし読んでてこっちに来るなら待ってるが、まだ既読になってないから走ってるようだ。 じゃ、行くかー。大体山頂ってどこよ??ここ山頂とちゃうの?地図を見たらもうちょっと先に展望台があるのでそっちに行ってみるか。

で、ちょっと先の山頂展望台らしきところに来た。あぁ、ロープウェイのところね。 しかし駐車場がバイクも有料。絶対MWI氏が有料のPなんかに入るはずはない(笑)。いったいどこにおるんや?会えないねぇ・・・。修行させてもらおうと思ってるのに。

ひょっとしてまだ宝塚から上がってきてないのかな?だとするともうちょっと先に行けばどこかですれ違うかも。 と言うわけで駐車場には入らずにUターンして東へ向かう。おや、芦屋市の看板。そして西宮。おらんなぁ、ここまで来たらもう船坂やで。 じゃぁ先にパン買いに行って来てまた六甲に戻ってくるとしよう。きっとそのころには山頂走ってるだろう。

山のパン屋

久しぶりの船坂峠。遅いながらも何度も走ったことがあるので道がくちゃくちゃなのはよく知ってる。ゆっくり上がっていく。うわっ!こんなところ自転車であがっていく人がいるっ! カーブもきついけど勾配もかなりきついのに。

船坂の交差点。ここのセブンイレブンも何度も来てるのに、そのちょっと先にパン屋さんがあるとは知らなかったなぁ・・・。北へ向いて進むとあったあった「山のパン」とかかれた看板が。 平日なのに車がいっぱい。お店の外にテラス席があって、買ったパンをすぐに食べることができるみたい。これ、土日に来たらめっちゃ混んでそう。 今日来てよかったかも。

お店の外観を写真撮るためにスマホを出すとMWI氏からLINE返信がきてた。山頂にいるからおいでって。 パン屋まで来たのでパン買ってから山頂へ戻るから、ビジターセンターでコーヒーガリガリやって一緒にパン食べようと返す。

店の中に入れるのは5人までの人数制限。入り口外でアルコール消毒して店内へ。店内はそんなに広くはないが食パンとハード系のパンが豊富。 チーズや野菜などの入った食事系のアレンジパンが多く、甘い系のパンは少ない。あったあったうわさの食パン「1尺2寸」。 自家栽培小麦を石臼でひいて作ったという食パンだ。見るからに美味しそう〜〜〜〜。

結局お持ち帰り用に食パンのハーフを2本と、山頂で食べるお昼用にハード系のパンと甘い系の菓子パンを2種ずつ買った。このほうれん草とチーズのパンも美味しそう。 他にもいろいろ美味しそうなのがあったが、なんせ単車で来たもんで、積める荷物量に限りがある。ぺしゃんこになってもいやだしね。 でもバゲットとかも食べてみたかったなぁ。

食パン2本買ったので紙袋2つに分けてくれた。さて、これをどう積むか・・・。

いちおうパンを買う気満々で準備はしてきた。パンがぺしゃんこにならないように大きなタッパーをこのピンクのリュックに入れてきてるのだ。 中にコーヒーセットをいれてきたのだが、ここで全部だしてタッパーにパンを入れる。がしかし食パンは入らない。むぅぅ・・・どうしよう。

紙袋1個にまとめて食パンはリュックの上に積むことにした。安モンのネットが役にたったわ。よく伸びるのでそんなにパンもぺしゃんこにはならなさそう。 しかもこの食パンめっちゃしっかりしてるし!噛み応えありそう。

ここで忘れ物に気づく。六甲山頂で美味しいパンと一緒にコーヒーをガリガリして飲もうと思って、先日焙煎した豆とフィルタ、カップ、湯量を計るメジャー、 さらに山頂で火は使えないだろうからお湯を沸かして水筒に入れてちゃんといろいろ準備してきたのに、なんと豆を挽くミルを持ってくるの忘れた!!! アホやー私!

山頂でレクチャー

再び船坂峠を今度は下って六甲山山頂方面へ戻る。すると向こうから赤いXTがやってきた。たぶん私が遅すぎてしびれきらして帰るところだったんだろう。 おーいおーい!手を振って呼び止めたらUターンして戻ってきてくれた。

「ひょっとしてもう帰る??」「パン買ってきたから一緒に食べよ。ビジターセンター行こ。」半ば無理やり誘う。さっき来たばっかりのビジターセンターへ再び。 駐車場のチケット配りのおっちゃんも「もういいです。どうぞ」と券を渡さずに入れてくれた。

上のベンチで買ってきたパンをタッパごと出す。ほーら、美味しそう!でもMWI氏は中に具材が入ったパンはあまり好きではないらしい。 でも毎朝パン党のMWI氏、食パンも1本どうぞ。そうすると「こういう何にも入ってない体によさそうなパンはすぐカビるからこんなにぎょーさん要らん」と。 じゃ、半分だけどうぞ。

ここでコーヒー豆持ってきたのにミルを忘れた話。そしたらなんとドリップタイプのコーヒーを持ってると。 なんと用意のいいこと・・・と思ったら、こないだ荒牧のヒロコーヒーで買ったやつがそのまま入ってたらしい。ではそれをいただきましょう。

「遅いねん」と文句を言われつつコーヒー飲みながらパン食べる。このほうれん草のパン美味しっ。パン生地の歯ごたえ、ちょうどいい塩加減。 こんなパンが作れるようになりたいなぁ・・・。

食べ終わったら修行。Uターンの練習。ううううっ、なんでできへんねやろ。かなり大周り。あかーん。ちいさく回ろうとすると内側に倒れそうになるし。
「半クラ使え」
「進む方向見る」
「アクセルそんな開けんでええ」
「足着きもってでもええんやで」
言われることはいつも同じ。でもできへんねんなーーー。アクセルの開け方が下手。半クラが下手。なので急に進んでバランス崩す。

ぐるぐるまわってたら「もう目ぇ回ってきたわ。行くか」と。東へ向かう。あっという間に引き離される。 コーナー連続こえて景色の見える路肩に停車。
はい、説教始まる。
「頑張ってついていこうという気がない」
「進歩がない」「努力が足りん」・・・。

四国や和歌山で2〜3日走った後はちょっとコーナリングのコツもつかんでそれなりに上達した(つもり)のだが、またしばらく乗ってないと感覚忘れてしまった。 コーナー手前のブレーキング、そこからアクセル開けて加速。リアブレーキちょっと踏む・・・とか。そういう感覚を忘れてしまったなぁと思ってたら 「ちょっと後ろに乗ってみ」と。

XTの後ろ乗る。お!なんか目線高くて気持ちいい。シートもサスもふわふわで乗り心地ええやん。ふわっふわ〜。

でもここから修行。はいブレーキかけるー、はなすー、アクセル開けるー。向こう見るー。今ギアが何速に入ってるかとか、なぜこのコーナーではシフトダウンするのかしないのかとか。 いろいろ説明しながら走ってくれる。教習所の教官みたい。でも後ろに乗ってると単車の倒れる角度、コーナー前後の減速・加速のメリハリのある走り方、などとてもいい勉強になる。

さっきの路肩に戻ってきた。いやぁ、いい勉強になりました。ちょっと走り方忘れてたけど思い出したよ。(できへんけど)

がしかし、内心「セローとXTやったらちゃうんとちゃうの?」とチラッと思ったのを見透かされたかのように、「セローで乗ってみるか?」と。 ぜひぜひ。ジローちゃん2人乗り。XTに比べると乗り心地悪い。サス固いのかゴンゴンっ。しかしめっちゃ走ってる感じする。 XTはふわーっとスイスイ走る感じやったけど、セローやと一生懸命走ってる感じ。たとえるならカートみたい?? 実際の速度は遅くても地面ぺったんこでちっちゃい車だと体感速度めちゃ早い、みたいな?

MWI氏いわく、性能良くてスピード出すぎるらしい。ブレーキもよく効くと。そうか。じゃぁ頑張って練習してジローを乗りこなせるようにならないとね。 同じとこらへんまで走ってまた戻ってきて、もう帰るというのでそこでバイバイすることにした。なので、結局今日はほとんど一緒に走っていない。 ひょっとしたら乗せてもらってコツをつかんだおかげで、この後めっちゃ上手くなってたかもしれないのに??(笑)