丹波篠山へ台湾ちまきを求めて

2021/03/18 兵庫県 丹波篠山

  • 本日の走行距離 : 210km
  • 本日の気温:9℃〜16℃
 
今年初のツーリング

だいぶ暖かくなってきた。そろそろジローも冬眠から目を覚まして活動を始める季節。 ちょっと前にインスタグラムで見かけた台湾ちまきやさんが丹波篠山にあるという。 地図を確認したらいつもお散歩ツーリングで走っているとこらへんからちょい行った先だ。

というわけでMWI氏にお散歩ツーリングに行こうと誘ったら「だいぶ遠いけど、まぁええわ」と一緒に行ってくれることになった。 集合はいつものファミマ。時間は私が着く時間(笑) がんばっても11時。うちから2時間はかかる。

少しでも早くでようと8時過ぎからスタンバイ。エンジンはちょっと前にテストでかけてたので、割とすぐにかかった。 困ったのが服装。天気予報では日中の気温はだいぶ上がるらしいが、朝は寒い。 それに単車に乗って走ってたらもっと寒い。オーバーパンツを履いていくべきやな。

ヒートテックのタンクトップにヒートテックの長袖インナー、それにメリノウールのタートルネックセーター。上からウインタージャケット。 下はCW-Xにタイチのパンツ、さらに上からワークマンのオーバーパンツ。 グローブは冬用グローブで行って、途中で暑くなったら交換できるようにFOXの夏用グローブもリュックに突っ込んでいく。 真冬用か真夏用しか持っていないのがちょいと悲しい。この時期にちょうどいいグローブ欲しいなぁ。 冬用だとウインカーとかだしにくくて乗りにくい。

結局なんだかんだと準備してるうちにもう8時半。動いてると暑くなってきたのでオーバーパンツは脱いでリュックにつっこむ。 時間やばっ。ぜったい2時間はかかるからどんなに早くても10時半着。 結局11時ごろになっちゃうか。MWI氏に「今から出発」と連絡しておく。これでだいたい私の到着時間が読めるはず(笑)

宝塚までのルートはどうしようか迷ったあげく、今日はつくはら湖経由で淡河の道にでてR176をそのまま宝塚まで行くことにした。 六甲山経由は寒そうだし、有馬街道は混んでそうだし。

淡河の道は空いてたけれど、ゆっくり走る軽トラがいたのでペースが遅い。いくら遅い私でももうちょっと早く走れる。 そいでもって走っているとだんだん体が冷えてきた。あかん、どっかで停まってオーバーパンツはこう。

ぽかぽか温泉の向かいのコンビニでトイレ休憩。しかし寒すぎて指がかじかんでヘルメットが脱げない。 ええいっ!トイレに行きたいのにっ!! なんとかもがいてようやく脱げた。まずトイレ。寒いのでトイレも近い。よく水飲むしなぁ・・・。 コンビニでトイレだけ借りて何も買わずに出てこれない小心者なので、お茶を買う。 停まるとあったかいんだけど、手は冷たいまま。まだまだ宝塚は遠い。オーバーパンツを履く。 だぼだぼでちょっとかっこ悪い。でも寒いのはイヤ。

オーバーパンツを履いたらずいぶん違う。やっぱり足から冷えてるのね、体も指先も。体はジャケットのおかげで暖かいけど。 R176につきあたるまでまっすぐ行ってから右折。宝塚行くときは有馬経由で行くことが多かったので、名塩まわって行くの久しぶり。 そしたらなんか工事してるし・・・。さらに遅れる。

今日はSR500とジロー

結局待ち合わせ場所に着いたら11時6分。6分遅刻。 MWI氏もう来てるやーん。今日はSRだぁ。

では出発前にトイレ。もう手の間隔は戻ったのでヘルメットもさっと脱げた。そしてトイレ借りたのでチョコレート買って出てくる。 「いい天気やけど走ってたら寒くって途中でオーバーパンツ履いたわ」なんて喋る。 今から暖かくなってくるから脱ごうかどうしようか迷ってたら、「こっから先、山に入ってったら寒なるで」ということで履いたままでいくことにした。 ガソリン入れなあかん。もう100km過ぎている。まだあと150kmくらいは走れるけど、山に入ったらガソリンスタンドなくなるからこの辺で入れて行きたい。 するとスマホのアプリでガソスタを検索。現在価格もわかる優れモノ。この辺りは高いからR173沿いの山入る前に入れようかということで、ようやく出発。 お昼前に出発して丹波篠山で昼ごはんの予定。いったい何時になることやら(笑)

旧173号線

川西能勢口からR173に出て途中にあったガソリンスタンドで給油。これで帰るまで持つ。 このまえ大野アルプスに行ったときに走った道。一庫ダムを通っていく。

トンネルがたくさんあって、途中でMWI氏がちょこちょこと下の方を覗いていた。 なんかあるのかと気になったけど、よそ見すると危ないのであとで話を聞くことにしよう。

旧国道へ入る。今のきれいな173号線になる前はかなりくちゃくちゃした道だったらしい。 ただ広い道だけ走ってるのも面白くないので、ちょっと道草。

通行止めの看板がでてるけど、ゲートは開いている。「通れるんかな?」「開いてるから行けるやろ」とかしゃべってたら 上から自転車の人が下りてきた。通れるようだ。

「さっきちょろちょろ見とったんは、下に手掘りのトンネルがあってな、水があがってる時は水没してて見えへんねんけど 今日はそれが見えてた」と言う。 へぇ〜。行ってみたいなぁ。梅雨とか台風で大雨来たらもう行けなくなってしまう。今がチャンス!でも今日は無理。

ここで暑くなってきたのでオーバーパンツを脱ぐ。脱いだものを背負っているリュックにつっこむ。 すると「せっかくキャリアつけてるんやから後ろにくくりつけとけ」と。 そーだよねぇ。キャリアにリュックごとくくりつけておくのがいいと思ってる。コーヒー道具とかカッパとかいれといてさ。 そうするつもりでウェストバックを買ったのに、結局まだあのウエストバック一度も使っていない。

山道くねくねちょっとだけ走ってちょっと見晴らしの良いところで「こんなとこ走ってます写真」を撮る。 あっという間に新しい道にでてしまった。あとはこの173号線をひたすらまっすぐ北上するだけ。 ちょっとつまらんな。私が行こうと言ったのだけれど。

だけど途中に桜並木があって(まだ咲いてないけど)走っていて気持ちはいい。 車もいないし、景色はのどかだし、天気はいいし、あったかいし。

おくも丹波黒豆肉粽

気持ちよく走っていたらMWI氏が脇道に入って停まった。「この辺のはずやけど」。

「え?もう?」 もっと遠いのかと思った。しかしそれっぽいお店が見当たらない。国道沿いにヤマザキの店はあって確かに「おくも」って看板にかいてあるけど。 だいたい「おくも」というのが地名だとは知らなかった。ちまきやさんのご主人の名前だと思ってたけど、どうやらこのあたりの地域が「おくも」というらしい。

スマホの地図を確認。「さっきのとことちゃうんか?」「えー、そんな店あった??」

するとトラクターのってた農家のおじさんが歩いてきたので「すみません、このあたりにちまきやさんありませんか?」と聞いてみたら 「さっき三叉路曲がって入ってきたやろ。そこ入ってすぐのところ。」と教えてくれた。 するとMWI氏が「やっぱりさっきのとこやん」。うーん、私にはただの民家にしか見えなかったが、ちゃんと看板が出てたと言う。

で、もどってみると、あぁほんとだ!看板出てる(笑)

お店の横に駐車場があるが、車がいっぱい停まっている。店の前に単車を置かせてもらう。

インスタグラムでフォローしている丹波のパン屋さんがここの粽やさんにやってきたと呟いていたのを見て、来てみたくなった。 最近、テレビや雑誌でも取り上げられたらしく、どうやら人気のお店らしい。 でも今日は平日なので空いている。土日に来たらいっぱいかもね。

店の前でさんざん写真を撮ってからやっとこさ店内へ。 お、入り口狭い。テイクアウト専門って感じだけど、ちょっと前にイートインスペースができて、店内で食べれるようになったらしい。 テイクアウトメニューは2種類。黒豆、豚の角煮、卵、シイタケの入った粽か豚の角煮だけの粽か。 ちなみに店内で食べるなら粽とスープのセット800円というのがあった。 MWI氏はコロナの感染予防対策で外食を控えているので買って帰ってどっか外で食べよう。

大きいのは今すぐ食べるというと、温めてくれるらしい。家族にお土産に買って帰りたいというと冷凍のを真空パックにしてくれるそうだ。 うちは5人もいるので小さい方(豚肉だけ)を5個買って帰ることにした。 温めに10分ほどかかるというので「外で待ってます」と言って一旦店を出る。

店の裏側にまわってみると、台湾らしい店構え。そこにちゃんとアルコール消毒がおかれている。 このさかさまになった「福」はよく中華街なんかでも見かけるけど、どんな意味だったかな?

MWI氏がお茶を買うというのでさっきの国道沿いのヤマザキへ。店番はいかにも!という感じのおばあちゃん。 レジ前に置いてあった豆大福がめっちゃ美味しそう。あぁ、お腹すいたよー。もう2時だ。

そろそろ温め終わったかな〜?とお店に戻る。お土産用の冷凍は5個まとめて真空パックにしてくれて、 それとは別に大きいのは1個温めたものを紙皿とおしぼりとお箸をつけて紙袋に入れてくれた。うわ〜ホカホカで美味しそう。

ちょうど河原にベンチがたくさんあるので、あそこに座って食べよう。桜の木がたくさん並んでいる。 まだ咲いてないけど、あと2週間くらいしたら満開だろうな。 「桜の頃に来てここのベンチに座って河原で桜みながら粽食べたらいいねぇ・・・」と言ったら「桜の頃はベンチはいっぱいで座れんやろ」と。 確かに確かに。

では。どれ、粽を開けてみましょう。竹の皮で丁寧に包まれていて、中はもち米でベトベトくっつくのでこれはキレイに開けるのが大変だ。 ベンチに座って膝の上で開けるのは危険と判断し、ベンチをテーブルにして、お皿の上に広げる。

おお〜〜。シイタケと黒豆がどっさり!外からは見えないけれど、中にはゴロっと大きな豚肉がいました。 なんとかキレイに開けれたので写真を撮る。これはウェッティーがないと厳しい。手がべたべたになる。

MWI氏、ちまきの皮をはぐのに苦戦中(笑)

このちまき、黒豆のきな粉(甘くないやつ)と醤油がついていて、それをかけて食べてくださいとのこと。 まずは何もかけずにそのまま食べてみる。

あ!去年台湾で食べたあの味だ。後で調べてわかったのが「五香粉」というスパイス。シナモンとか八角のはいった独特の香り。 でもちょっと控えめに効いているので食べやすい。台湾で食べたものは何を食べてもこの味がした。コンビニで買った豚まんでさえも。

次にきな粉と醤油をかけてみる。う〜〜〜ん、きな粉なくてもいいかな。お醤油だけちょっとかけるくらいが一番おいしいかも。 それにしても、さすが丹波篠山、とっても立派な黒豆が入ってました。 ちまき1個だけでお昼足りるかなぁ・・・と思ったけれど、もち米で具だくさんなので、結構食べ応えアリです。

ベンチに座って粽を食べていたら、軽トラが停まっておじさんがこっちに近づいてきた。 「あのぉ、広報のもんなんですが、ちょっとお話きかせてもらってもいいでしょうか?」と。 どこから来たのかとか、おくもには初めて来たのかとか、そんな話。 それで「インスタで粽やさんのことを知ったので今日は粽を食べに来ました」と言ったらおじさんなんだかニコニコして嬉しそう。

「後ろから写真撮らせてもらってもいいですか?お店の前の単車の写真も撮らせてもらいました。おくものFacebookに載せてもいいですか?」 と言われたのでどうぞと。ついでに「Facebookもフォローしときますね〜」って言ったらまたまたニコニコ。毎日ネタ探しも大変でしょうね。 コロナのせいでいろいろイベントも中止になってるだろうし、やってくる人も減ってるだろうし。 粽やさんが最近話題になって他所から人が来るようになったのかもしれない。それでこの辺りをウロウロしてたんだな。今日は誰かこないかな〜〜と。

さてあんまりのんびりしてられない。暗くなる前に帰りたい。帰りはR173からR372デカンショ街道でちょっと西にでて、 12号線南下から37号線へ。川沿いを行く細い道でなかなかいい道。あとは37号線をひたすら道なりにいけばいつものファミマに出て、R176にでれる。 MWI氏は途中で曲がって宝塚方面へ行くので、分かれ道で一旦ストップして「んじゃね」と挨拶する。 「あとは道まっすぐいったらいつものファミマにでるからわかるな」「うん、ファミマで右曲がるんやんな」「なんでやねん!まっすぐじゃ」 あれれ?曲がるんじゃないの?ま、ファミマまで来たらあとはわかるはず。私の方向音痴は赤血球ちゃん(はたらく細胞)なみ。

無事にR176に出て、三田からいつもの淡河の道へ。道の駅淡河で休憩。学園南のいつものガソスタで給油して17時帰宅。優秀優秀。 燃費は43km/L。すごっ。ほとんど国道走ってたから??さて、そろそろ暖かくなってツーリングにいい季節。次はどこ行こっかなぁ〜。