ノスタルジック和歌山ツーリング DAY.1

2020/08/31 奈良県 十津川村 〜 和歌山県 湯の峰温泉

  • 本日の走行距離 : 199km(全走行距離610km)
  • 参加者 : MWI氏、たみたん
 
今年も夏合宿で修行しに行こう!

去年の夏、四国へロングツーリングに行ってずいぶんと連続コーナー走行が上達した(と思っている)。高速道路走行も、単車での初ETC経験もできた。 それをいいことに「今年もどっか修行に行こう!」とMWI氏に話を持ちかけた。できれば2泊3日の夏合宿を毎年恒例行事化したいと目論んでいる(笑)

どこへ行こうかとなんじゃかんじゃLINEで打ち合わせして、和歌山の山中を走りにいくことになった。

なんでも、MWI氏が40年前に初めて買った単車でツーリングに行った時の写真が残っていて、その写真の場所を探してもう一度行ってみたいなぁということになったのだ。 これはなかなか面白くなりそうだ。

写真に写っている看板や標識を頼りに、グーグルマップでだいたいの場所を特定しルーティング。 宿は湯の峰によさそうなゲストハウスがあって、しかもGO TO トラベルキャンペーン対象割引でお安く泊まれるので、 そこを予約することにした。外国のユースホステルのようなドミトリーなのだが、もともと旅館をやっていたところを改装したらしく、 かけ流しの温泉があったり、共用スペースもめちゃ広い。ドミトリーもグループで部屋ごと貸切ができる個室ドミトリーみたいなのもあって、 こんなところにみんなでツーリングに来れたら楽しそう。でも、今年は「3蜜」を避けてMWI氏と二人旅。

去年の四国では雨に降られてパンツまでぐちょ濡れになってしまったので、合羽を新調した。ヤマハのサイバーテックU。 なんともともと持ってたのもこれだった。でもずいぶん改良されて変わっている。

集合場所と時間を尋ねると「工場に10時半」と。えらい遅いけど大丈夫??和歌山までたどり着けるのか?

荷物を積み込み、いちおうETCもセットして出発準備。平日なので43号線も2号線も混んでるだろう。それを見越して8時半出発予定の結局走り出したのは9時前。 案の定2号線渋滞。三宮から2号線で行くか43号線で行くか迷ったが、43号線は阪神高速の影になっているのでちょっとでも涼しい方がいいと43号線に入ったら、 それが失敗。信号取り換え工事をやっていて西宮手前からまったく動かない。

途中で2号線に戻ろうかなぁ〜〜と考えながらも殺人的暑さの中もし2号線も渋滞してたら工場に着くまえに死んでしまう(笑)

結局43号線をひたすら渋滞と蒸し暑さに耐えながら、意識もうろうとしつつトロトロ進む。工事の箇所をすぎたら流れはスムーズ。

ようやく工場近くのローソンに到着。なんともうすでに11時半。10時半集合で遅いやんと思ってたけど、これはえらいこっちゃあ〜〜〜!! MWI氏もこんなに遅れてきたら怒ってるに違いない。すぐにLINEする。買い物にいってるらしい。私も水分補給とトイレ。

買い物おわって準備して出発。しかし、これから大阪市内を抜けなければならない。この酷暑の中。まさしく修行。忍耐が必要。

MWI氏は今回はXT500で参加。「途中で壊れるかもしれん」と工具をたくさん積み込んでいた。さぁ、気合入れて行きましょうか。

大阪暑すぎるっ!

まずは大阪のど真ん中を抜ける。淀川渡ってちょっと南下。走っているときは大丈夫だが停まるとめちゃ暑い。去年よりかなりひどい。 四天王寺の前を通りすぎる。こんなりっぱなお寺が大阪のど真ん中にあったのね。ちょっとびっくり。 大阪を斜めに横切って内環で渋滞にはまる。

松原あたりのコンビニで水分補給のためちょっと休憩。するとXTのエンジンがかからない。「あかん、壊れた。30分くらい待ってくれたらかかる」だってさ(笑) ジローの調子は良く、セルで軽くエンジンかかる。セロオの時はセルでかかったためしがなく、ほぼほぼ蹴ってた(キックがついていたので)。 しかも私はキックが下手で蹴っても蹴ってもかからない。

エンジンかけたばっかりのジローを邪魔にならない場所に移動しエンジンきったらXTのエンジンかかった。ではまいりましょう。

堺の方へ。な〜んかこの辺見たことあるなぁと思ったらプラザ坂下へ行く道だ。去年の春、ヤマハのオフロードレッスンを受けに来た時に通った道。 坂下の入り口横を登っていくとなにやら峠道。いきなり修行開始!

けっこう急な登りでコーナーもきつい。がんばってついていく。こないだシビ子の後ろに乗ってブレーキとアクセルの使い方を予習したので、なかなか気持ちよく走れる。

山の中をくねくね走っていると、途中の電光掲示板に「49度」の文字が!ウソでしょぉ〜〜。狂ってるのかホントなのかわからないが、それくらい暑い。

奈良 168号線を南下

五條インターのコンビニで軽く腹ごしらえ。もう2時すぎてるしーっ!だいぶ遅いお昼ご飯におにぎりとパン買って立ち食い。 イートインコーナーがあったけど、消費税8%しか払ってないから。

上を高速道路が走っている。高速使ってここまでショートカットしたら良かったかもねなどと話ししながらも、さっきの峠越えはなかなか楽しかった。

明日のくちゃくちゃ酷道に向けての予行演習らしい。

ここから先168号線は広くていい道らしい。谷瀬の吊り橋を通る道。ツーリングマップルで見たらけっこうなワインディングだと思ってたのだが 「この道はスイスイ走れる」とのこと。

しばらく行くと確かにスイスイ走れてなかなかいいペース。それにしても蒸し暑いのは変わらない。山の中に入ってきたら涼しくなると思ってたのに、なんだこのムシムシした暑さは。

台風の影響もあるかもしれない。ここ数日、このあたりは毎日雨が降っている。そういうところ。

今日もおそらく雨にあうだろう。夕方から十津川らへんは雨の予報。

川の向こう岸に道が見える。MWI氏が向こう岸の道を指さし、橋の上で止まった。ちょっと休憩。

「あっちが旧道。今はトンネルできて道が新しくなってる」。へぇ〜。観光バスもたくさん来るだろうから道がよくなったんだな。

ここで一眼出してだいぶ長い休憩。

今回、ジローと星空を撮ろうと思って一眼レフ持参。でっかい広角レンズつけて三脚まで持ってきている。なのに天気予報は雨。

でかいカメラはキャリアに積むと壊れたらいけないのでリュックで背負っている。これが重たいしかさばる。だけど「ひょっとしたらいい景色が撮れるかも・・」 とか、「ひょっとしたら夜になったら空が晴れて星空が見えるかも・・・」とか思ってしまう。いつも「ひょっとしたら・・・」のために重たいカメラを背負って走ってる。 一眼を持ってこなければウエストバッグでよいのだが、この大きなカメラはウエストバッグには入らない。

で、せっかく持ってきた一眼をただの荷物にはしたくないのでここで取り出して写真を撮る。「ジローと日本の景色シリーズ」を撮り集めたいのだ。

谷瀬の吊り橋

「谷瀬の吊り橋で写真が撮りたいから寄ってね」と伝えていたので、吊り橋の方へ。

ところが駐車場が有料。どこに単車を停めようか・・・。べつに橋は渡らなくていい。 上からジローと橋の写真が撮りたいだけなので、少し離れたところの路肩に停める。

おっ。いいじゃん。カレンダー写真に使えそう。

それにしても雲行きが怪しくなってきた。空が黒い。空気もヒンヤリして雨の匂いがする。これはもう今にも降りだしそうだ。

とりあえず、荷物が濡れるのはいやなので先に荷物にカバーをかけておく。合羽は雨が降りだしたら着ればいい。

宿は17時半チェックインで予約いれてたが、ぜーったいに無理そうなので電話して「19時過ぎると思います」と言っておく。とくに何時でもよさそうだ。

ちょっと走り出したらもうポツポツ降りだした。MWI氏はどこか屋根になるものの下で合羽が着れるように場所を探してくれていたが、 なかなか停まれる場所がなくちょっと広いところ見つけて停まった。

さてさて。新しい合羽を着る。こんどはパンツまで濡れずに済むはずだ(笑)。

前に使っていた合羽は前が全面マジックテープであっちこっちくっついて脱ぎ着がしにくかったのだが、新しいのはボタンになっていて着やすい。

背中にもウエストしぼれるように調整ベルトがついてるし、ジャケットとズボンの隙間から雨が入ってこないように腹当てもついてる。

首もカバーできるようにボタンで付け足す襟がついてるのだが、首の短い私にはこれが窮屈。うぇっ。首しまるぅぅ。

合羽着て走り出したらとたんにすごい雨。えらい豪雨だ。合羽のおかげで服は濡れてないが、足がぐちょぐちょゆって気持ち悪い。

当初の予定では、川湯温泉で河原の温泉に入ってから宿に行くはずだった。そのために水着まで持ってきた。

がしかし!この雨ではお風呂入れない。結局どこへもよらず、温泉も入らず、宿へ向かうことにした。ただ、1か所、 425号線との分岐のトンネルのところで昔写真を撮っているので、そこはちょっと寄っていく。

トンネル出口で写真を撮るMWI氏。雨はかなりきつく、私はカメラもスマホも出せなくて写真を撮らなかった。リュックにもレインカバーをかけていたから。

せっかくとった写真は後で見てみるとレンズが曇ってぼやけていた。明日もう一度撮り直し。

熊野本宮の町でガソリン入れて本日の宿へ。

湯の峰温泉ゲストハウス ジェイホッパーズ

宿にはチェックインの時間が遅れると電話したものの、あの後どこへも寄らずにひたすら走って直行してきたので、予定通りの17時半ぴったりに到着した。

ガソリンスタンド出たら急に雷ゴロゴロなりだして土砂降りの雨。宿までもうあと少しだというのに・・・。

ヘルメットのシールドが曇って前が見にくい。ついていくのは諦めてかなりスピード落として走る。前が見えない。

「ジェイホッパーズ」の看板が見えたので入っていく。けっこうお客さんいるみたい。屋根付きの駐輪所にはレンタサイクルが並んでいた。 その横に停めてワイヤーロックでXTとジローをつなぐ。

それにしてもこのびしょびしょの状態で入っていくのは悪いなぁ・・・。どうしよう。グローブを絞るとジャーっと水がでてきた。 ちょっと雨が小降りになった隙に荷物もって入り口へ向かう。宿の入り口は階段降りた下。

かなりおしゃれなゲストハウス。さびれた民宿より断然こっちの方がいい。外国人受けしそうな造りだ。

コロナがなければ今頃外国人でにぎわってたんだろうな。宿の経営も今年は大変だろう。

入り口入ると親切なお姉さんがでてきて、びしょびしょに濡れた合羽を「外に干すところがありますからお預かりして干してきます」と持って行って干してくれた。 靴下がずぶ濡れでこのまま上がるわけにはいかないので、お盆休みに下呂温泉で買った温泉タオルを敷いて靴下脱いで足を拭く。

スタッフのお姉さんは「ゆっくりでいいですよ。落ち着いてからで結構ですんで、宿帳に記入して持ってきてください」と名前とか書く紙を渡された。

荷物おいて紙を渡してお金を払う。お風呂場やキッチン、共有スペースなどを案内してくれた。ついでに他の部屋なども見せてもらう。 1階がドミトリーで、2階が和室。トイレや洗面所もキレイ。ここいいわぁ〜〜。

まずは風呂だ風呂!!風呂に入ってさっぱりしたい。ここは貸切のお風呂が3つもあり、露天風呂が1つ、内風呂が2つある。 今は内風呂は大きい方1つしか開けてないということなので、内風呂と露天風呂の2つが24時間いつでも温泉かけ流しで入り放題。 お風呂に入るときに入り口の札を「使用中」にひっくり返しておけばいいそうだ。

少し硫黄の匂いがする温泉。風呂に入ってさっぱりしたら急にお腹すいてきた。「そういえば、晩飯どーする?」

外はまだ雨。せっかくさっぱりしたのにまたびしょびしょの靴履いて外に食べに出かけるのは嫌。買い出しする場所も近くにはない。 でも宿でなんと白飯が食べ放題。炊飯器に炊いたご飯が入ってるので、すきなだけよそって食べていいらしい。 おかずになりそうなものは、宿で販売。レトルトのカレーやハヤシライス、缶詰などを売っている。おつまみのポテチもある。

キッチンの設備もかなり充実している。大きな食器棚にはお皿、コップ、茶わん、グラス、などなどそろってるし、鍋やフライパンもたくさんある。

なぜかちらし寿司を作る大きな寿司桶まで・・・。あぁ、そうか。外国人が集まって和食パーティをするのだな。

調味料まである!!外国のユースでは、調味料を持ち歩かねばならない。しかも醤油や酢、抹茶塩とかまであるし。 冷蔵庫には名前とチェックアウト日書いて入れるシステム。

楽しくなってあちこち写真を撮ってたらレンジでレトルトカレーが完成。ご飯は食べ放題なのでてんこ盛りよそったら「そんなに食うんか?」とMWI氏に言われる。

だって今日おやつ食べてないもーん!お腹空いたわ。

食後のコーヒーだって無料サービス。

洗って繰り返し使えるドリッパー。コーヒー豆もドリップ用の粉コーヒーが瓶に入って置いてある。紅茶や緑茶もある。

お湯はヤカンで沸かすのだが、コンロがIH。わわわ。私IHコンロの使い方わからへん(笑) 使い方ちゃんと書いてあるけど。

コーヒーはMWI氏がやってくれた。私にやらせるとまずいコーヒーになると思ったらしい。反論できない。

美味しく淹れてくれたコーヒー飲んで地図見て明日のルートの確認。明日は楽しくなるぞ〜。40年前にタイムスリップだ。

今日写真を撮ったトンネル出口も、もう一度撮り直ししに行かなくては。

コーヒー飲み終わったら使った食器を洗って、拭いて元の場所に戻す。2人分なんて超ラクチン!!いつも5人家族分の料理、洗い物、片付けで慣れてますから。

キッチンの隣は広い広い和室。今日はだーれもいないけど、ここで宿泊客みんな集まっていろんな話で盛り上がるんだろうなぁ。

コロナが落ち着いて外国から観光客が来れるようになったら、またいつか来たい。熊野古道を歩いてみるのもいいし、またツーリングで来てもいい。

夜中にもう一度風呂に行く。あぁ気持ちいい。今日はよく走った。暑さと雨で厳しい修行。でも楽しい。

ドミトリーのベッドも下に分厚いマットレスを敷いてくれているので寝心地がいい。荷物を置くスペースとか、ジャケットかけるハンガーとか、 電灯付きの小さな机もあって快適快適。もちろんWiFiも使えるし、電気コンセントもある。

駐車場に車が数台停まっていたのでお客さんたくさんいるのかと思ったが、めっちゃ静か。みんな2階の和室に泊まってるのかな?

明日のためにもう寝よう。22時就寝。明日早起きして朝風呂入りにいこっと。