シビ子 タンデムツーリング

2020/08/19 六甲山ぐるぐる

  • 本日の走行距離 : ???km
  • 参加者 : MWI氏、たみたん
 
シビ子に乗せてっ

きっかけは去年の四国ツーリング。

高速道路をジローでちんたら走ってたら、ずいぶん後ろからMWI氏が一瞬にして私をブチ抜いていった。ほんま一瞬。 ミラーにも映ってなかったのに(ミラーがぐらぐらで倒れてたからどうせ後ろは見えなかったんだけども)ブォ〜ンって音が聞こえたと思ったら シュンッ!て一瞬で抜かれた。

それで「うわぁ!シビ子(ホンダCB750)かっこえぇ〜〜っ!!」と感動。ただの重くてデカい単車ではなかったのだ(笑)

それ以来、機会あるたびに「いつかシビ子に乗せてーなー」とせがんでたのだけれども、シビ子は四国ツーリング後お蔵入り・・・いや、冬眠へ。 季節によって乗る単車を変えているMWI氏、シビ子は夏に乗る単車なのだそうだ。

先日ジローのミラーを交換してもらいにMWIに行ったときに、ちょうどMWIの定休日と私の休みが合ったのでどっか走りに行こうと声をかけた。 この夏シビ子も動かしてるらしいので「じゃぁ、ちょっとシビ子に乗せて〜」と言ってみたら「ええよ。乗せたるわ」と。

イェ〜〜イ!!シビ子みたいな大きな単車やったら後ろに乗るのもラクだろう。(ところがそんなことはないとあとで思い知ることになる)

待ち合わせはいつものぽかぽか温泉に11時。いつものようにつくはら湖周って行こっかな〜、 それともR428の峠越えしていこっかな〜とか考えてたのだが、余計な事をするとコケたりする羽目になるだろうから、素直にまっすぐ農業公園まで行って ガソリンいれてから押部谷経由で淡河ルート。グーグルさんは1時間15分で到着すると予想したのだが、平日はダンプとかトラックとかが多いのと、 ぽかぽか温泉直前で工事による片側通行。向こうからの車ばっかし通して、こっち側の車なかなか行かせてくれない。いかん、これではまた遅刻になってしまう。 今日は余裕で11時前に着くはずだったのに。

ぽかぽか温泉のいつものところにまわると、あちゃ〜〜、もうシビ子停まってるわ。また遅刻だ。ゴメンナサイ。

MWI氏は木陰に隠れている。「こんな暑い日に単車乗ったらアカン」とか言いつつ、今日はバイクの日(8月19日)らしい。 でも走ってると案外涼しくて気持ちいい。停まると暑いけど。

「六甲の連続コーナー行くか」と。ジローは邪魔にならない場所に置いていく。2人乗り用にシビ子のセッティングを変えてから後ろにまたがる。おお。タンデムステップも大きくて 足が乗せやすい。と喜んでるのも束の間「荷物になれよ」「ブレーキングの時に前に寄ってくんなよ」「グラブバー握っとけ」「頭動かすな」・・・。

まず、腕が短くてグラブバーまでそのままの体勢だと手が届かない。かなりかがみこんでつかまなくてはならない。 もう片方の手はジャケットをひっつかんで、両足踏ん張って耐える。が、ブレーキのたびに前にするする〜っ。停まってMWI氏が足を着いたときに体勢整えようと 動くと「おい!」と怒られる。おや、これは思ってたんとだいぶちゃうぞ。めっちゃしんどいやん(笑)

そしていちばん最初の左折。心の準備も体勢の準備も整わないまま、低速でまがるために単車がかなり傾いた。うわっ!落ちそう。めっちゃ怖い。 これでスピードでたら・・・と少々不安になり始める。振り落とされるんとちゃうか、私。

左折後、スピードアップ。おおおおお。グラブバーを力いっぱい握る。両足もすげぇ踏ん張る。それでも停まるときにするする〜〜っ。荷物になるのは難しい。

しばらく走っているとスピードには慣れてきた。力入れて踏ん張るタイミングもわかってきた。右左折で倒れる時も怖くなくなってきた。 ただしやっぱりこの体勢はきつい。頭動かすとバランス崩れて怒られるので、ずっと右向いて右手でグラブバー握ってる。

コロナ休業中に独りで何度か走りに来た有馬らへんの道。有馬温泉街まで出る道が、来るたびに思ってたんと違う道を走ってしまったのでいまいちよくわからない。 そして今日は私が走ったことないルートで有馬に出た。んーーー、なんでいっつも私は迷ってしまうんだろう。

いつもは有馬から宝塚へ抜ける51号線を走る。今日は平日なので芦有へ入る。ここはETC使えない。券をもらう。

キターッ!スピードアップ。コーナー連続。これでも法定速度内らしいが体感速度はその2倍。コーナーでは私がいままで単車に乗ってて経験したことがない角度で体が傾く。 これは意外と気持ちいい。最初の左折が一番怖かったわ、心の準備ができてなかったもんで。

コーナーを右へ左へ。ブレーキを踏むタイミング、離すタイミング、アクセルの開けるタイミング。ありがたい解説付き。

MWI氏「重いなぁ〜」と言いながらしばらく走ったあと、ちょっと広くなってる路肩に停めた。「ちょっと降りてここで待っとって」

芦有で置き去り

え?

ああ、練習してくるのね。行ってらっしゃい。荷物はお荷物ですからね。

そんなら動画でも取ってあげましょうと岩に腰かけてスマホ準備。なかなか戻ってこない。ほかの単車も車もぜんぜん通らない。2、3台同じ人が行ったり来たりしてるかな? ぼーっと待ってたらようやくシビ子の音が聞こえてきた。さっき通ってった単車とはなんか違う音がする。なんていうか・・・分厚い??音。

まだ姿は見えないけどこれは間違いなくシビ子だと、スマホ構えて準備。来た来た。やっぱりシビ子だった。そしてそのまま通り過ぎてまた消えてった。

しばらく放置(笑)

あ、やっと戻ってきた。「あっかんな〜。もっと練習せな〜」とMWI氏。そうか?十分早かったけど?

みんなこうやって芦有走るんや・・・。行ったり来たりするのね〜。私には無理。無理っていうか、早く走りたい人たちに邪魔になってしまう。

しばらくの練習の後、再びタンデム。ちょっと休んだら右腕がめちゃ痛い。これは明日バリバリ筋肉痛間違いなしだ。足もかなり踏ん張ってたようで 太ももが痛い。

展望台到着。池が見える。阪神競馬場も見える。さっき走ってはった2人もここで休憩中。

写真など撮って水分補給。いつものようにやたら休憩は多くて長い(笑)

息子さんが大型を買って、よく芦有を走りに来てるらしいとか。「アイツのほうが早いかもな」などとしゃべりながら、 でもまだ一緒にツーリングに行ったことはないらしい。一緒に走りに行ったら親子でバトルするんかな〜〜。怖いな。二人とも早そうやし。

おちゃめなシビ子

シビ子は横から見るのがかっこいいと思う。

が、前から見るのもなかなかいい。やっぱでっかいなー。

タンクもでっか!疲れたらこの上で寝れるや〜ん。

近づいていろいろ観察。お歳は40歳だそうで・・・。むぅぅ私より若いのか。

40年モノにしちゃ、めちゃくちゃキレイ。お手入れがよろしいんでしょうな。私も手入れしよっと。

ふとメーター見ると何っ!?この可愛い針はっ!

まるでマッチ棒(笑)

ナニコレ。針を落っことしてマッチ棒付けたんか?めっちゃ可愛いやん。

おちゃめすぎるわ、シビ子。こんなでかい図体して。

たっぷり休憩して、さてそろそろ乗りますか。次はトンネルのストレートでちょっとスピード体験してから、芦有を出て六甲縦走。 ここでもコーナリングの解説。「単車はアクセル戻すと勝手に倒れるんや」。いやぁ〜私倒れへんけど??なんで?スピード出てないから?

曲がるときに倒れていく感覚はずいぶん味わった。そして全然怖くはないのはMWI氏の後ろだから〜〜(笑) これ自分がジロー乗っててこんなに倒れたら絶対ビビッてバランス崩してそのままザザザ〜〜ッて滑っていってまいそう。 でも私が思ってるほど倒れてはいないらしい。確かに、MWI氏が走ってたとこの写真見てもそんな地面すれすれってわけではない。 が、速度と同じで体感的には実際の倍くらいに感じる。

下りのカーブではどんなに踏ん張っても絶対前に滑る。あかん、もう太ももが・・・右手が・・・。

六甲降りてきてファミレスで休憩。遅いお昼ご飯食べてちょっと夕方涼しくなるまでドリンクでねばるか。なんじゃかんじゃしゃべって、次のツーリングの話など。

なんでも私にツキがないから、無計画で行くらしい。計画していくと絶対計画どおりに行かなくなると。まぁ確かに・・・。 今年は何かと予期せぬアクシデントで予定がむちゃくちゃになってますから。 そもそも行けるのかどうか。台風来たりするんやろな(笑)

シビ子にまたがってみる

ちょっと暑さもマシになってきたようなので、そろそろ帰るとする。まだ垂水まで走って帰らなあかんしな、真っ暗な道走るのはイヤや。

コンビニで冷たいドリンクとアイス休憩。帰りは一気に自宅までノンストップだ。

コンビニの駐車場で「ちょっとシビ子にまたがってみてもいい?」とおねだり。「スタンドはずしたらあかんでー」そりゃそうや。こんな重い単車支えられへん。

案外シート高は低くってジローほど足をあげなくてもよい。幅が広いので足はつかないが、またがるのはラク。ハンドルも手が届いた。もっとハンドル遠いかと思ってたよ。

いろいろ注文つけて写真撮ってもらう。iphoneすっごい広角だからゆがむのねぇ、下から煽ると。

ジローが待ってるところに戻る。ポツンとジロー。やぁ、お待たせ。

夕日がきれい。いやー結構いい時間。これは途中で暗くなるな。いややなぁ、暗い山道。虫だらけ。

それじゃぁまたねと途中で別れていつもの道で西向いて走る。西日に向かって走れだ。 ちょっとブレーキングの感覚つかんだかも???コーナリングも試してみたくなったので淡河からR428で帰ることにした。

ちょうど後ろに車はいない。私の前に1台。あの車についていこう。そんなに早くないのでついていけそうだ。でも無理はしない。

今日のMWI氏の解説を思い出しながら走る。ブレーキングもまだまだだが、以前からずっと言われてるとおりコーナー出口でアクセル開けるのがなってない。

意識してアクセル開けたらなんだかこれはいい感じだぞ。でも先に次のコーナーが見えてると減速が間に合わないんじゃないかとなかなか開けれない。 やっぱりまだまだ修行が必要。

前を走る車にはときどき引き離されながらもまぁまぁの感覚でついていけた。幸い、後ろにはずっと車がこなかった。ホッ。

山田町の田舎道もこっちから走るとなんだかカーブがきついような・・・。だんだん暗くなってきて虫がバシバシぶつかってくる。 だから夏の夜走るのは嫌なのねー

駅周辺はちょっと渋滞。ここはいっつも帰り混む場所。迂回する道がないのでそのまま渋滞に巻き込まれて帰る。

ちょうど晩御飯の時間頃帰宅。帰って「今日はシビ子に乗せてもらったー!」と言ったらうちの師匠が「そうか。よかったね」と。 興奮冷めやらぬままシビ子の感想をいろいろ喋る。すると「シビ子は掃除機じゃなかった?」と。

うちの師匠は昔GSX1100を持っていたが「なんか掃除機に乗ってるみたいでおもろない」と手放してしまった。4気筒の単車は掃除機なんだって(笑)

それにしても、タンデムは予想を反してかなり疲れた。帰ってからぐったり。シャワー浴びてベッドに寝っ転がったら速攻意識失う。 タンデム楽しかったし勉強になったけど、やっぱり自分で乗るほうがいいなと改めて思ったのでありました。