ノーマルサスで奈良試走

2004/10/17 奈良県 曽爾高原〜香落渓    
  • 走行距離 : 300km
  • 参加者 : たみたん、師匠
 
サスを戻した!いざっ試走!

きのうセロオのリアサスをノーマルのものに戻しました。(詳しくは「メンテナンス修行」をご覧下さい)
車高を5cm下げるためローダウンキットのサスをつけていましたが、林道走るとやっぱりあまり仕事をしないので「そろそろノーマルに戻してもいいんじゃない?」と、ノーマルに戻すことにしたのです。
ついにその日がやってきたか!これで私も立派なSEROW乗り。人並みにSEROW並みのSEROWが乗れるようになったってワケです。

サスを交換してみても、またがった時の足つきはそんなに変わりませんでした。(ほっ)
スタンドもローダウン用の短いものからノーマルの長いものに変えたので、乗っていない時は高くなったように見えます。いままではずいぶん傾いて停まっていましたから。

何かを変えるとさっそく試走したくなってしまうのがバイク乗りの常。本当は林道走ってみたいけど、いきなり行って「ぐぇぇぇぇっ!足つかへ〜ん!」という事態になるのはイヤなので、まずはロードで試走し、様子を見ることにしました。

ちょうど奈良に住んでいる友達が師匠に会いたがっていたので、そこへ寄ってから大台ケ原にでも行こかー、と非常に安易な計画をたてたのでありました。しかし、大台ケ原ってかなり遠いぞ?こんな時間(すでに9時)から行って、今日中に帰ってこれるのか?

記念すべき瞬間

これをご覧下さい。これは師匠のDR-Zのメーターです。記念すべき1万キロの一歩手前、9999.9kmです。

っていうか、ここでぴったり停めて写真撮ったアナタがすごい!

バイク暦10数年、現在10台バイクを保有する師匠の初めての新車が1万キロを達成しましたー!とってもうれしそうです。本人も「9999てん9ってところがすごいやろー?」と自慢気です。阪神高速で途中エンジンを切りながらメーターを調整し、ちょうど西宮で降りてきたところでこの状態になるようにしたそうです。よかったですねぇ、ちょうど出口付近で1万キロ手前になって。この人なら、高速道路のど真ん中でも単車停めて写真撮りかねない・・・。

やっぱオフ車には田舎が似合う

友達のいる大和郡山へ向かいます。阪神高速3号神戸線から環状まわって13号でそのまま第二阪奈で生駒をトンネルでくぐります。生駒のトンネルがあんなに長いとは思いませんでした。外はすっかり秋の空気がただよい、バイクで走っていると肌寒いどころか激寒でしたが、トンネルの中に入ってしばらくするともわ〜んとした生暖かい空気が・・・。

生暖かくとも排気ガス臭くとも、暖かいものには変わりない!「ほっ」としたのもつかの間、トンネルを抜けた瞬間再び「さむ〜っ!!!!!」と絶叫しながら走るのでありました。

そんなこんなで無事に体が凍結する前に友達の家には到着し、お茶をいただきながらしばし雑談。「今から大台ケ原へ行くねん!」とケロッと言ってみると「無理でしょう」と当然のごとく返される。
やっぱ無理か・・・。この時間からじゃあ遅いよね、やっぱ。
地元の人間の言うことは聞くべし、ということで、急遽行き先変更。「吉野あたりまでなら行けるか?」「天川村は?」「月ヶ瀬辺りでお風呂入って帰ってくる?」などと議論した結果、次の目的地は「曽爾高原」に決まりました。できれば「曽爾高原」→「香落渓」→「月ヶ瀬で温泉」→「奈良」というルートでぐるりと回って帰ってきたい。今日は温泉行く気マンマンでお風呂セット持参してます。

なかなかいい感じじゃないですか?

大和郡山を出て、名阪国道に乗るためにしばらく走るともうこんな感じです。やっぱりオフ車にはこんなのどかな風景が似合いますよね〜。

おおお!私のセロオと師匠のDR-Zが平行に立ってる!スタンド交換したから傾き加減が一般のオフ車並みに戻ったのですね。

ここでちょっと一休みすることにしました。すっかりお昼をまわってお腹もすいてきました。車道の横ではありますが車の通りが少なく景色がよかったのでここでランチにします。

シ○ナーを吸っているのではありません!

お昼ご飯にさっきローソンで買ったパンをかぶりついているところです。

バカ混みっ!曽爾高原

名阪国道で針ICまで走り、そこから国道369号線で曽爾高原へ向かいます。この道はちょうどいい加減にクネクネ、ウネウネしていて楽しい道です。こんなに天気が良い秋の行楽日和なのに、意外と道はすいてます。スイスイ進んで「曽爾高原着いたらちょっと歩いてみるかー」なんて思っていたら甘かった・・・・。

「曽爾高原」という看板が出てきて、そこをヒョイっと曲がった瞬間、いったい何があったの?というぐらい混んでるっ!

曽爾高原はかつて添乗員をやっていた時代に、一度ツアーで来ているが、たしかここからまだまだ上にあがっていって、さらに駐車場からもかなり歩いて登った記憶がある。それがこんないちばんふもとから車がずらっと並んでいるなんて!!絶望的に混んでます。

師匠は平気で反対車線を堂々と上がっていきます。しょうがないのでついていくとするかっ。上から車が降りてくる度に「ひやっ」。しかも上から警察降りて来てるし!!!

反対車線走りながら警察にピースサインしてどーすんねんっ!

怒られるのかと思ったら、なんのお咎めも無く去っていってくれました。あぁ、よかった〜。

かなりヒヤヒヤしながら(ニヤニヤではない!)すり抜けや反対車線を突っ走りやっと到着したススキ野原。景色はやっぱいいですねぇ〜。

それにしてもすごい人混み。観光バスもうじゃうじゃいます。私が来た時もこんなに混んでたかなぁ?

ススキ野原のちょっと下にもうひとつ大きな駐車場とファームガーデンが出来てました。こんなものはあの頃(約3年前)は確かにありませんでした。どうやらテレビで曽爾高原がすすきの見頃だと紹介されたらしく、それでツアー客のみならず、一般観光客、家族連れ、ハイカーなどでにぎわっていたようです。

まるでパソコンの壁紙のような景色です。よければアナタのデスクトップに貼り付けてみませんか?

このススキ野原、尾根づたいに一周歩いてまわると確か一時間くらいかかったような気がします。私の背丈よりも高くのびたススキの中に人々は消えていきます。せっかくなのでぜひ歩いてみたかったのですが、まだまだここから先の道のりが長いので、あきらめて写真だけ撮って帰ることにします。 ススキの中に埋もれてちょっとバカな写真も一枚撮りましたが、あまりにもバカな姿だったので公開しないことにします。あしからず。

時間切れで温泉も断念

必死の思いで登ってきましたが、下りはラクラク。まだみんな高原を歩いてるか、あるいは駐車場に入るために車で並んでる時間帯なので帰る人は少ないのです。「まだ並んでるよ〜。よくやるわ・・・。こっちはス〜イスイっ!へっへっへ〜」と渋滞に巻き込まれている車を横目にふもとへ。降りてみるとちょっと行ったところにバス停がありましたが、そこにもわんさかハイカーが並んでいます。秋ですね〜。行楽の秋ですね〜。食欲の秋ですね〜。

香落渓あたりの道は景色が最高です。崖のように切り立った岸壁に挟まれた川沿いにウネウネと走ります。この辺りの岩は見方によってはあんなものにもこんなものにも見えるということで、いろいろと名前がつけられており、時間があればひとつひとつ写真をとってじっくり見たかったのですが、時間がないので素通り。
なんだかいっつも観光地にきても観光できてないような気がする・・・。しかし師匠は「観光しに来たわけじゃないでしょ?走りに来たんでしょ?」と言うのであります。
とにかく今日の目的その1(奈良の友達に会う)、その2(曽爾高原)は達成したわけですからいいとしましょう。目的その3(月ヶ瀬温泉)というのがまだ残っていますがどうやら時間の関係で無理のようです。予想外の渋滞でタイムロスをしてしまいました。残念無念。また次回・・・。(次回はあるのかっ?)

セロオ初めての里帰り

結局、月ヶ瀬温泉もあきらめて名張から引き返し、名阪国道から阪奈道路で生駒を越えてRSタイチに寄って帰ろうということになりましたが、奈良市内でとんでもない渋滞にはまり、タイチもカット。結局どこへも寄らず行きと同じように第二阪奈でトンネルくぐって帰ることにしました。

せっかく大阪方面へ出てきてるので、セロオの故郷、Motor Works IMAMURAに寄って行くことにしました。セロオ、初めての里帰りです。

もともとボロかったのですが、さらに傷は増え、ステッカーは剥がれ、プラスティックのパーツは割れ、すっかりキズモノになってしまったセロオ。

「もうこんな主人はイヤだ〜っ!助けておとーちゃ〜ん!」(セロオの叫び)
「おお。帰ってきたか。ええ傷いっとるなー。よかったの〜走ってもらえて。もっとかわいがってもらえ」(MWI氏)
「そ、そ、そんな・・・」(セロオの落胆)

セロオを引き取りに来た時はちょっぴり悲しそうなMWI氏でしたが、久しぶりにたくましくなったセロオの姿を見て、うれしそうです。これが親心というものなのでしょうか。

「今度はぜひ林道ツーリングに一緒に行ってセロオの晴れ姿を見てやって下さい」とMWI氏にあいさつし、セロオもしぶしぶ別れを告げます。

帰りは43号線でボチボチ帰ることにしました。途中でな、な、な、なんとっ!新型セロー発見!しかも黒ってことは今年のモデルじゃないですかっ。あんまりにもキレイすぎてセローらしくない。

「あれじゃぁ、セローじゃないなぁ。やっぱ洗車機かけたらステッカー飛んでくくらいじゃないと。セローはこけてなんぼ、傷いってなんぼや!」(師匠)
「そうだ、そうだ!これで(セロオ)こそ本物のセローだっ!」(たみたん)

よかったね、セロオ。これからもたっぷりかわいがってやるからね・・・。