嗚呼、あこがれのスーパー林道 (その2)

2004/07/16〜18 四国 剣山スーパー林道
  • 走行距離 : 520km
  • 参加者 : たみたん、師匠
 
スーパー林道の風景

調子よく走ってます。今日はお天気がサイコーです。天へかけのぼるようにスカイラインダートを走ります。

そしててっぺんでちょっと休憩。剣山周辺の山々が見えます。空も青いです。ひたすら青い。すいこまれるように青い。でも吸い込まれちゃぁいけませんよっ!

2時間くらい走ったところで、いったん舗装道路にでます。
これは林道から253号線にでてきたところ。ちょっと余裕かまして微笑んでみました。

ファガスの森です。ここらでちょっとお茶でも・・・と思ったら開いてません。
よくよく見ると「OPEN 10:00」となってます。
今の時間は?10:00ちょうど。ちょうど食堂のおばさん(?)が出勤してきたところでした。
でももうすでに十分休憩をとってしまっていたので出発することにします。
ところで、本日の食糧はカロリーメイト1箱のみ!まだ林道は半分以上ありますよぉ。お昼ご飯どうするんですか?

ここはちょうど林道の中間地点。休憩所があります。
絶景です!遠くから自分達の走ってきた道を眺めてみました。
こうやってみるとすごいところを走ってきたんだなぁと思いますね。ごみごみした大阪ではありえない光景です。
緑がとてもきれいですね。緑をみているとなんだか涼しげで、目にもやさしく一石二鳥。師匠の視力がいいのはいつも緑の中で遊んでいるからでしょうか?!?!

スリッパおじさん

それはちょうどスーパー林道の中間地点あたりにある山の家でのこと。

5分ほど休憩してから、「さあ、あと半分がんばろかー!」と出発しようとベンチから立ち上がったとき。
トラックが一台やってきてなかからおじさんがでてきました。そのおじさんはこちらに、いや私のほうにむかってなにやら叫びながら近づいてきます。
それが高知弁だったせいなのかなんなのかわかりませんが、私はそのおじさんがなんて言ってるのかまったく理解できず、「えっ?」「えっ?」と5回くらいくりかえし聞きなおします。
どうやら「スリッパ!スリッパ!」と言ってるようです。
おかしな人だなぁ。初対面の人間に「スリッパ、スリッパ」って近寄ってくるなんて。
「えっ?」「えっ?」と聞き返して相手するのにもあきてきたのでそろそろ無視しようかと思ったとき、「スリッパ途中で拾ってきたんやけど、落としてない?」とそのおじさんはいいました。

はっ!そういえばっ私のサンダルはっ!?
私はキャリアをケチって買わなかったので、荷物をできるだけコンパクトにしようとちっちゃなバッグにギューギュー押し込んできたのでサンダルが中にはいらず、バッグの上にのっけてネットをかけていたのでした。しかもネットがぶかぶかで中の荷物が抜け落ちていても不思議ではない。ましてやこんなガタガタ林道を走ってきたのですから。

セロオのおしりをみてみたらやっぱり無い。
ごめんねぇ、おじちゃん。すっかり怪しい人扱いしちゃったわ。ホントはとってもいい人だったのにね。
でも一言。あれはスリッパじゃなくってサンダルですよ。
そんなわけで私のサンダルはスーパー林道におきざりにされることなく無事回収され、私もその後、ブーツしか履物がなく常にブーツで歩きまわらなくてはならない、といった状況を回避することができたのでした。

目標達成!こけずに完走できました

PM12:30。やっとのことでスーパー林道の終点です。あー長かった。
ニガテだった砂利道も80kmも走れば少しは慣れたもの。
とにかく今回の目標は「こけないで完走すること」でしたので、いちおう目標達成です。たとえどんなに遅くとも・・・。

さあこの後はお楽しみの温泉が待ってます!県道を物部方面に向かって30分ほど走ると「べふ峡温泉」という温泉があります。そこでお昼を食べ、お風呂に入ってサッパリして、昼寝です。

この温泉、なかなかナイスです。まず更衣室が広い。露天風呂はないけれど、全体的にキレイで清潔。
そしてなにより女風呂、男風呂からでてきたところに畳のお座敷があって、そこでゴロンと横になって休憩できます。
私達もここでニーガードを枕にして1時間ほど寝てました。クーラーもガンガンにきいてます。その場所とはまた別にまったくプライベートな休憩場所(お昼寝場所)もありました。一畳分くらいのスペースが仕切りでくぎられていて、人の目をきにせずぐっすり寝れそうです。
「こんなとこがあったんや。こっちで寝ればよかったなー」と帰りがけにその場所を発見してしまった私達はちょっとばかし悔しい思いをしたのでありました。でも、野宿できる人間なんだから、人の目もなにもあったもんじゃないと思いますが・・・。

PM16:00ようやくべふ峡温泉を出発します。