嗚呼、あこがれのスーパー林道 (その1)

2004/07/16〜18 四国 剣山スーパー林道
  • 走行距離 : 520km
  • 参加者 : たみたん、師匠
 
真夜中の出発

7月16日(金)ちょうど日が変わろうかという少し手前に師匠宅を出発です。いよいよ今日は待ちに待ったスーパー林道へと旅立ちます。
この日のためにいったいどんな努力(出費)をしたことか・・・。

出発前ギリギリに入荷したキッズ用のモトパン着用、師匠が夜なべして作ってくれた「スペシャル超短ニーガード」も装着し、格好だけは準備万端。
間に合わなかった、というか、今回あきらめたのはキャリアだけです。

おかげで師匠のDRの後ろは荷物満載。まぁ、邪魔な荷物はテクのある人に持ってもらうに限ります。

今回のルートは、明石からフェリーに乗り淡路島入り。少し下道を走り洲本から高速にのります。
途中のサービスエリアで仮眠(野宿)。
2日目早朝に四国へ向けて出発!スーパー林道を走り、ライダーズイン奥物部泊。
3日目はひたすら高速を使って明石に帰ってくるというコースです。

明石と言えば「たこフェリー」

明石までちょろっと走ってたこフェリーで淡路島へ渡ることにします。このたこフェリー、一日中運航しているのでこんなに真夜中でも大丈夫です。
さすがにこの時間だと車もバイクもからっぽでした。出航ギリギリ前にフェリーターミナルに到着したので、おじさんに「もうでるから早く!」とせかされながら乗り込んだのでありました。

明石大橋のライトアップも夜中の0時で消灯してしまうので、真っ暗闇の海を渡りいざ淡路島へ!

生まれて初めての貴重な体験

生まれて初めての体験。おそらくこれが最初で最後でしょう。
(といったら師匠は「ええーっ?もう最後なの?」といいましたが)

「サービスエリアで野宿」です。

野宿するのに最適地として選んだのは淡路南PA。ここのベンチの上に寝袋を敷いて寝ます。
またちょうどいい具合にねっころがれるくらいの長さのベンチが2台、並んで置いてあるんですねぇ。これは「ここでどうぞ寝てください」といわれているようなものではありませんか!
とにかく、明日はスーパー林道を走る日です。ここで十分体を休めておかなくではなりません。即刻寝ます。

ところが、次におそってきたのは蚊の大群。せっかく人がベンチの上で寝袋にくるまってる状態におちついたころ、チョロっとのぞいてる顔をめがけて蚊がブンブン飛んできます。
「これじゃぁ、かゆくて寝れませーん」

そこで登場するのが蚊取り線香です。出発間際に師匠のお母さんから「蚊取り線香持っていきなさいよー」といわれて持たされたモノ。さっそく役に立ちました。
さすが師匠を育てた方です。きっと、こういう状況を予想していたのでしょう。
それでもやっぱり顔の回りをブンブンいってるし、顔も首すじもかまれてカユイ。
「チャーミングなおたふく」が「お岩さんのようなおたふく」になっては困るので、寝袋を頭からすっぽりかぶって寝ることにします。

約20分後。息苦しさとものすごい汗で目が覚める。ダメだっ!こんな状態では寝てられないっ!
サウナ効果でかなり汗をかくのでダイエットには効果的かも。ただし脱水症状と窒息死の危険大。良い子はマネしないようにしましょう。

行くぞっ!走るぞっ!スーパー林道

そんなこんなで、エキサイティングな夜を過ごし、朝は4時ごろ起床。

朝ごはんのオニギリ2個を腹におさめ、歯磨きをし、寝袋をかたづけます。
髪はボサボサ、体中汗だくで、嫁入り前の娘さんがこんなことをしていていいのだろうか・・・というようなことはまったく考えず、モトパンにブーツ姿で、よれよれタオルを首にひっさげ、洗面所へ。
豪快に顔を洗ったら、ああすっきり。
私いつからこんなにワイルドになったんだろう・・・。

AM5:00出発。ふたたび高速道路を走り鳴門大橋を渡ります。ここでは渦が4つくらいクルクル巻いてました。この渦は常に見えるものではないらしく、時間帯も日々変わり、渦を巻いてないときもあるとのことなので、4つも渦が見れたのは超ラッキー。
ちょっと観光気分にひたりながら先をいそぎます。

鳴門北インターで高速を降りて県道11号線、国道28号線、国道11号線から55号線と南下し、スーパー林道の入り口へと続く県道16号線に入ります。

そして、ついにやってきました。あこがれの剣山スーパー林道!入り口を示す看板もかがやいて見えます。(ホンマか?)
この看板の手前にあるガソリンスタンドで給油します。ここまでで走行距離144km。私のSerowは4.81L、師匠のDRには5.25L入りました。

AM8:00。さて、先ほどのガソリンスタンドのところの看板から少しはしったところに、スーパー林道の起点がありました。
87.7kmの砂利道です。日本一長いダート。これを走るのが夢でした。うっうっうっ。

ここではやる気マンマン姿で写真に写っている私。
最近師匠も「たみたんのホームページ」に協力的で、せっせせっせと写真をとってくれます。
走りながらでも撮ってるので「すごいねぇー。走りながら写真撮れるのっ?」と感心していたら、「たみたん遅いからね。余裕余裕。」

ああ、なるほど。そうゆうことですか。いったいこのツーリング中に「遅いなぁ」という言葉を何度聞いただろうか・・・。