神鍋カニすきツーリング (その2)

2004/10/10〜11 兵庫県 神鍋高原
  • 走行距離 : 325km
  • 参加者 : たみたん、師匠、I田さん、N尾さん、F教授
 
かぼちゃハンデ

6時半起床!
昨日はよく食べよく飲みました。結局真っ先に私は寝てしまいましたが、みなさんは何時くらいまで起きてたんでしょう?デザートに楽しみにしていたロールケーキは朝になってみたら無残な姿になっていました。
さて、今日は林道走ります。でもそとは雨。霧雨だけどヤな感じです。テレビの天気予報では兵庫の南のほうは晴れてるのになぁ・・・。

朝ご飯を母屋で食べながら今日のルートの打ち合わせ。

「問題は金山峠を通るか通らないかやなー」(N尾さん)
「今日なんか雨ふってるからチュルッチュルでしょうね」(I田さん)
「どうする?金山峠行ってみたい?」(N尾さん)
「はい」(師匠)
「すごいとこやで?大丈夫か?」(N尾さん)
「まぁ、大丈夫でしょう」(師匠)

いったいなんの根拠があって大丈夫だと言っているのかこの人は・・・。

さて、着替えして荷物を積みます。民宿のおばちゃんにおみやげとして「そうめんかぼちゃ」というのをいただきました。N尾さんおすすめのこのかぼちゃ、この辺りではよく採れますが非常にめずらしいかぼちゃだそうです。輪切りにしてゆでて、冷水につけてほぐすとパラパラとそうめんのように繊維がほぐれ、それを酢であえたりして食べるとコリコリとした食感がたまらないそうです。家に帰っていろんな味つけを試してみよっと。

私のセロオにはキャリアがついてないので当然師匠に持っていただきます。
「うぉぉっ。重っ!まるでハンデ背負わされてるみたいやな。僕ハンデ2かぼちゃ。あんたハンデ0かぼちゃ。」(師匠)
「当然やん。初心者やもん。N尾さんなんてハンデ10かぼちゃやでぇ〜」(たみたん)
などとブツブツ文句をいいながら(師匠)、そしてやっぱりキャリアほしいなぁと思いながら(たみたん)荷物を積みます。

エライところへ来てしもた!(妙見蘇武林道〜金山峠)

9時出発です。霧雨が降ってるし、まちがいなく道はドロドロなので全員カッパ着用です。朝ご飯ミーティングで行くことに決まってしまった金山峠とはいったいどんなとこなのかっ?ドキドキ不安っ。でもみんな行くので行くしかない。行くぞぉっエイヤーッ!

「なかひろや」を出て山の方へ向かって走っていきます。たんぼのあぜ道をくねくねくねくね。林道に入って「いよいよかっ?」と思ったらなんと行き止まりっ?!

「ごめんごめん、道間違えたわ。引き返してー」(N尾さん)
ぐぇぇぇぇ。こんな道細いところでUターンですかぁっ?よいしょっと、こらしょっと。落ちたら田んぼにドボンの刑。落ちないようにちょこっとずつ切り替えします。

さて、気をとりなおして、もう一度。
ちょっと戻ると道とは思えない林道の入り口が・・・。

「ここ、ここ。これが入り口や」(N尾さん)

これが入り口って、道見えへんやん!
草、生い茂り過ぎっ!わずかに、かすかに土が見えてますが、これほんとに登っていくんですかぁ〜?

ちなみに、この写真はもうちょっと登った、広がったところで撮ってます。ここに来るまで、ほんとに道が見えず、草をかきわけ、枝を押しのけやってきたのです。よく見るとなんか道に川流れてないかい??

うわっ。ドロドロっ!こんなところは初めてだぁ。

エライところへ来てしもたー!

よくSEROW乗りの方のHP見てると、こういうところで遊んでることが多いのでSEROWはそういうバイクなんでしょう。とにかくこけないようにゆっくりゆっくり、重いセロオを押し上げていきます。ああ、足が着くってすばらしい!

しかし、やっぱりこけた・・・。

助けにやってくるN尾さん。
「あっきまへんで〜。こんなところでこけとったら〜」
途方にくれる私・・・。

この後、絶対にこけるまいと決心した私は必殺ローギアオンリー時速5kmでトコトコトコトコと進んでゆくのであった。

やっと細い道を抜けて、小休止。

「いや〜、とんでもないとこ来てもーた。もう終わり?」
「いやいや、ここからが本番や。まだ半分来てないで」
「えぇぇぇぇぇぇ〜」・・・うなだれる私。

なんか大木の塊が道をふさいでいますよぉ?
しかも道はチュルッチュルやし。

・・・というわけで、どれどれと下見をしにいくF教授の姿。

あかんっ!ここは無理と判断し師匠に代わってもらうことにしました。

助っ人参上!セロオにまたがる師匠の姿。

行け行けセロオ!がんばれセロオ!(乗っているのは師匠だが・・・)

11時半。やったー!ついに無事に林道抜けました!!
今日は2回こけ、1回耐えです。
この耐えっぷりは自分でもすごいと思います。
右足の親指一本くらいで30度くらい傾いたセロオにまたがったまま必死に耐えました。
心の中では「だっ、誰か助けてくれぇーーぃっ!」と叫んでいたのですが、その叫びも声にならにほど必死。

N尾さんに「よく耐えた!」とほめてもらいました。

名誉の負傷

林道ぬけたら、雨はあがり空は晴れていたのでカッパを脱ぐことにしました。
そこでとんでもないことが発覚!
おニューのカッパが溶けてるぅぅぅっ!
ショックです。今日初めて着たばっかりなのに、初日にしてこんな姿になろうとは・・・。見るも無残。それで高いゴアテックスのカッパ所持の師匠はドロドロにもかかわらずカッパ脱いでたのね。

(今日の教訓)
カッパは林道では脱ぎましょう。

さらば神鍋 また会う日まで

今日はもう林道を満喫したので、その後は国道で帰ることにします。
途中で雨が再びふってきたので、仕方なく破れたカッパをまた着るとします。

今回はブーツのバックルもやられました。林道の途中でバックルはずれてるなぁとは思ってたのですが、まさか壊れてたとは・・・。
カッパも買わなきゃ、バックルも買わなきゃ。

オフローダーはグルメ?

「お昼はどうする?」
「きのう、もちむぎ食ったし、カニ食ったし、ここまできたら出石そばでも食べて帰るか?」
「いいっすね〜。」

今回はなんとグルメな旅なんでしょう。オフローダーってひょっとしてグルメ?
和田山あたりで出石そばのお店を見つけたので、そこでランチにします。
ここでもまたそばを注文せず、どんぶりなんか食ってる人(F教授)が約1名・・・。
やはりオフローダーはグルメでも道をはずしているのが基本?

ものすごいとこに連れていかれたけど、いい経験になりました。
「僕と2人やったら絶対にあんなとこ行けへんで。行けてよかったねー」とニコニコ顔の師匠。
確かに、あんなとこじゃ助っ人一人じゃ足りないかも・・・。

とにかく、宴会といい、林道といい、メンバーといい、とっても楽しいツーリングでした。
皆さんにはとっても迷惑をおかけしたと思いますが・・・。