美山行きそびれ

2004/09/05 京都 瑞穂の里
  • 走行距離 : 210km
  • 参加者 : たみたん、師匠
 
天気予報の裏切り

ここのところ、毎週毎週、週末になると天気予報は「雨」と出る。
「どっか走りに行きたいなぁ」
「でも、明日雨やでー」
「そやなぁ。何するぅー?」
こんな週末が続いている。
しかも、雨だからと思って走りにいかないでいると、結局雨なんてぜんぜん降らなかったというのが3週間連続!いいかげん天気予報にむかついてくる。せっかくの貴重な週末がぁぁぁぁ。

で、今日は京都の美山へ走りに行こうという予定。しかも今回は私のセロオの産みの親、I氏も一緒に来ることになった。
待ち合わせは、道の駅「瑞穂の里」に朝9時集合。
またしても天気予報では雨だが、もう信用できないので、「当日朝起きて、もしも雨なら中止ね」ということにしておく。
I氏も最近手に入れたランツァで走りに行く気マンマン!「走りに行くでぇぇっ!」と気合が入ってます。

朝6時。起きてさっそく天気をチェック。窓を開けてみます。
ど〜んより暗く、厚〜い雲。これはどうみたって雨になりそうです。今にも降りそう。
「こりゃ、あかん。雨やっ!中止やなー」ってなわけで、I氏に連絡。まだ雨は降っていないのでもしかしたら出発の準備をしてるかもしれないし、早いとこ連絡しておかないと悪いでしょう。中止ならもっとゆっくり寝れるしね。
「雨になりそうなので、今日は中止です」とメールしたあと、再び布団に戻ります。

次に目がさめたのは8時。外を見てみるとあの厚〜い雲はどこへやら。
「なんやねん!雨降ってへんやん!!!」
「今から行く〜?」(たみたん)
「えええええ〜」(師匠)
「中止って決めたんあんたやろ?」(師匠)
「だってぇ、朝窓の外見たら真っ暗で、今にも振りそうって感じやってんもん!」(たみたん)
「朝の6時やろ?真っ暗に決まっとるわ!」(師匠)
と責められたので、今日はおとなしくしておくことにします。
ああ、もったいない。

やっぱり行く?

午前中はうだうだうだうだと過ごし、午後からの予定をどうするかで悩んでいました。
外はやっぱり晴れています。
ふと、「美山に下見しに行く?」なんて言い出した師匠。
待ってましたとばかり「いいねぇ〜っ」とそそのかす私。
ここ最近、天気予報のおかげでまったくセロオにまたがっていないので、下見でもなんでもとりあえず乗れたらそれでハッピー。結局午後から下見がてらぶらっと走りに行くことにしました。

不機嫌セロオ

そんなこんなで出発はなんと3時。ちょっと遅い???
さて「いざ出発!」と思ったら、プスン。
あれっ?
プスン。
あれあれっ?
ローに入れてアクセル開けると止まっちゃう。なんでだろ??
もしかしてコックがオフになってる?いや、なってないなぁ。
エンスト?いや、ちゃんとつながってるしなぁ。

3回くらいプスンプスンと止まってたら、遥か彼方に行ってしまった師匠が戻ってきました。
「どした?」(師匠)
「いやぁー、わからんけど、アクセル開けるととまってまうねん・・・。」(たみたん)
さらに2回くらいプスンといったあと、ようやく動き出しました。やっぱりセロオもしばらく乗ってなかったから不機嫌なのかしら?

鷺の木

ようやく出発。大丈夫かなぁ、セロオ。
空は曇ってはいるけれど、雨はまったく降りそうにない。なんてこった。こんなことから朝から出ればよかったよ。
気温もずいぶんすずしくなってきて、ジャケット着てても走ってる間はちょうど良いくらいです。ツーリングシーズン到来ですね。

国道沿いに篠山方面へ向かいます。瑞穂は篠山のまだ向こう。途中で給油してひたすら国道を走ります。
ふと、信号待ちで何気に向かい側の田んぼを見ていると、田んぼのあぜ道に生えてるおっきな木にいっぱい鷺がとまっていました。
「見て見てーっ!あの木、いっぱい鳥が成ってる!」
幼稚園児か!と思わないでください。ほんとに成ってるみたいにいっぱい枝という枝にとまってたんですってば。たわわに実る鷺の実って感じ。

これは写真におさめなきゃ!HPに載せるぞ!とさっそく道路を渡ってバイクを停めます。
そおっと、そおっと近づいていきます。
ところが、カメラを構えた瞬間「わーっ」と飛び去ってしまいました。ショック。
・・・というわけで、「たわわに実る鷺」の写真は撮れませんでした。

天然ボケ

また国道に戻りひたすら舗装路を走ります。師匠は「つまんねー」といいますが、セロオに乗ってるだけで満足の私はそれなりに楽しい。
速度もちょっとがんばって出してみたりします。
100km/h!おおおおおっ。(それってスピード違反なんじゃ・・・)

いいペースで走ってたら突然師匠がウインカーだして止まった!
あぶないじゃないのーーっ!!!!
自動販売機がずらっと並んでたので、「ああ、飲み物を買うのか」と思ってたら「みずっ!」と一言。

「えええ?自販機で買うんじゃないのぉ?ま、いいけど。」と、ごそごそとウエストバッグの横にひっさげている私のボトルウォーターを差し出す。
「はい、どうぞ」(たみたん)
「・・・・・・」(師匠)
「??????」(たみたん)
「ちずっ!!」(師匠)

「ああ、地図ね、地図。おかしいと思ったわー。」(たみたん)
「ええボケしよんなー。ごそごそやってるからてっきり地図がでてくるもんやと思ってたで。」(師匠)
自販機が並んでるところで止まったから、てっきり喉がかわいたのかと思ったんです。いや、失敬!

そういえば、今日は二人とも無線機つけてるけど、ぜんぜん活用されてません。骨伝導とかいうもので、ノドに張り付いてるタイプ。
しゃべると自動的に電波が飛ぶ仕組みらしいんだけど、それをすると風の音の方がものすごく大きくて、何をいってるのかさっぱりわからない。
結局、「しゃべるときはボタンを押して」と、普通の無線機と一緒じゃん!しかも、それでもやっぱり何を言ってるのかわからない。日本橋までわざわざ買いに行って、買ったときはとってもうれしそうだったのにねぇ・・・。でも役たたずっ。

道の駅「瑞穂の里」

やっとこさ到着です。道の駅「瑞穂の里」。国道173号線と9号線が交わるちょっと手前。
ほんとはここに、朝9時集合だったのにね。もう夕方の5時。小腹も減ってきました。
師匠もおなかがすいたのでここで何か食べようと、中に入ってみますが、なんとレストラン閉まってる!表には営業は6時までって書いてあるのに?
しょうがないので、とりあえずこの後どこへ行くかを相談。

マップルを見ながら「この林道まで行きたいけど、無理かなぁ?」とつぶやく師匠。
どれどれ。どこよ?
ぜんぜん無理やん!まだ地図の端から端まであるでーー!!
着いたころには真っ暗でしょう。そんな真っ暗闇な林道走りたくありません。しかもそっからまた帰ってこないといけないし・・・。
「じゃあ、引き返すとするか。今日はいったい何しに来たんだろうねぇ・・・。」
結局、そこからもうちょっと北へ走って福知山まで出ることにしました。そして舞鶴道でワープして帰る。ほんと何しに来たんでしょうねぇ。

それにしても腹が減ったというので、なんかつまめるおやつでもないかと、もう一度中へ入ってみる。
そこらじゅうに「名物!黒豆ポン」というのろしがたっている。これは試しておかなくちゃ。ご当地モノは要チェック!

ところが店の中の売店には置いてない様子。外の屋台で販売していました。
「どれどれ黒豆ポンはどれかいな」、と覗きに行くわたし。
見つけた!だけど、でっかい袋に入ってる。こんなにいらない。
「いっこだけ売ってないのかなー」と屋台のおじさんにわざと聞こえるようにつぶやいてみると、「丹波の栗やで。食べてみてー。冷めてもやわらかい丹波の栗やでー。」といって焼き栗を2個くれました。ラッキー!
師匠と1個ずつして、これで飢えをしのぎます。
「一粒30km!クリコーゲンパワー!」

あ、ちゃんと栗屋のおっちゃんには「おいしーなー、これ。ありがとー!」とお礼は言っておきましたよ。でも黒豆ポンは食べそこねたので、また次の機会に。

われら175ライダーズ!

その後は9号線で福知山方面へと向かい、舞鶴道のインターを目指します。
「天橋立」とか「鳥取」とかいう看板が現れてきました。また日本海の近くまできちゃったのね。
「出石そば食ってく?」(師匠)
「いいねぇー」(たみたん)
またまたこんな無責任な発言が・・・。だいたい出石ってどっちよ?2人とも知らない。
それでは地図で調べてみましょう。

むむむっ。ぜんぜん反対方向じゃん!
と、いうわけで早くもこの案は却下。175号線を明石に向かってひたすら走り帰ることにしました。
行け行けーっ。われら175ライダーズ!
♪GROLY DAYS♪
あ、ひょっとしてイナゴライダーってここ走ってたの?・・・そんなわけないか。九州出身だってねぇ、あの人たち。

そんなことはさておき、ちょうど舞鶴道の入り口がありました。「春日IC」から乗ることにします。
高速道路はガラガラです。ようやく雲行きもあやしくなり、というか、雷ビカビカ光ってます。な〜んにもない、真っ暗なところで雷が光ると、空全体が一瞬明るくなり、なんだかキレイ。ちょっと不思議な世界に引き込まれて行きそうです。

あとで知ったことですが、ちょうどこの頃大きな地震があったそうです。
高速道路を単車で走ってると地面の揺れはまったく感じませんでした。
それとも、あの辺りはそんなに揺れてなかったのかな??

本日の教訓

晩御飯は高速道路の西紀SAで食べることにします。私は「豚汁定食」、師匠は「豚汁うどんセット」を注文。どうやらここは豚汁が売りみたいです。
私が想像していた「豚汁うどんセット」は豚汁とうどんのセットだったのですが、そうではなく、豚汁にうどん、それに白いごはんが付くというセットでした。
西紀SAにお越しの際はぜひお試しください。

そろそろ切れかかっていたクリコーゲンパワーも、やっと夕食にありつけて復活。
さてと、高速代をポッケに入れておくべし、と財布を内ポケットに突っ込みいざ出発!

すると、財布がでてこなーーい!!
なんでっ?あんなにスルっとスムーズにポケットにすべりこんだのに、ひっかかってでてこない。きっと出てくるのを嫌がってるんだわっ!
しかし、このまま料金所にいってたら大迷惑。こんな時間で車いないからいいけど、後ろに並んでたらブーイングですね。

ということで、本日の教訓。

その1.天気予報はあてにしない。
その2.たみたんの直感はあてにしない。
その3.財布は内ポケットには入れない。

それにしても、地震の大きな被害が無くってなによりでした。