氷ノ山ツーリング (その1)

2004/07/03 兵庫県 峰山高原〜氷ノ山 
  • 走行距離 : 325km
  • 参加者 : たみたん、師匠、Kさん

遠足気分でLet's Go!

「四国ツーリング強行スケジュール」に基づいて、今日は練習のため氷ノ山へ走りに行く予定だった。
なのに師匠は会社の飲み会で「ちょっと飲みすぎたぁー」といってベロンベロンになって帰ってきたのは夜中の2時。タクシーつかってくりゃぁいいのにそれでも歩いてかえってくる根性がスゴイ!
出発は8時半を予定しているのでこれでは睡眠不足。はたして氷ノ山から生きて帰ってこれるのか・・!?

今日は師匠の会社の先輩、Kさんも参加です。Kさんもオフ車に乗ってるのですが、林道は初めてだということで心強い。リュックにおやつをつめて遠足気分でやってきたKさん。私もひさびさの林道なので楽しみです。

本当は今日までに注文していたブーツが入荷するであろう、ということでブーツの履き心地を見るためのツーリングでもあったのですが、肝心のブーツが間に合わなかったので、いつものモンベルのトレッキングシューズにジーパン姿です。
ジャケットは先週買ったRSタイチのジャケットをさっそく着用。ちょっと(かなり)暑いけど、走り出したらなかなか風通りもよく、着心地バツグン!撥水加工も施されているので多少雨が降っても大丈夫。ただし、黄色なので虫が寄ってきそう。(この事実は後に証明されます)

正しいトンボの捕らえ方

いつものコースでまずは笠形山へむかいます。ここが最初の「山」らしい山、というか「林道」らしい林道。
道は舗装されていますが周りは木が生い茂っていて、影になっていてすずしい。まるでテレビコマーシャルによくでてくる嵐山の散歩道みたいです。いい具合にくねくね曲がってて気持ちよく走れます。
先頭に師匠、そのあと私でいちばん後ろはKさん、の順番で今日は走ります。

途中、いきなりなにかが私の胸にぶつかりました。
「ベチッ!」とものすごい音と、確かになにかが激突した感覚がありました。
おそるおそるミラーでのぞいてみると、なにやらミミズのような茶色いにょろっとしたものが胸のあたりにへばりついています。しかも今日は暑いのでジャケットの前のファスナーを真ん中まで下ろしていたので、そのままジャケットの内側にはいってこられてはたまったもんじゃぁありません。

「ひぇぇぇぇぇぇっ!止まってぇぇぇぇぇっ!」と叫びながら路肩に寄ってみるものの、師匠は気づかずどんどん行ってしまいます。
後ろにいたKさんまで抜かして行っちゃいました。このまま置いてきぼりにされたらこまるので、泣く泣く出発。あとを追います。

もう少し走った先でもういちど「止まって」と訴えかけます。必死で手で左に寄れ合図。やっと止まってくれました。
「どしたん?」
「なんかおるっ、なんかおるっ!」
とにかく、そのモノが動いてジャケットの中に入ってくるのではないかと気が気でなく、声にならない声で「とって、とって!」と叫びます。
「トンボやな」
・・・。なぁんや。トンボか。「なんでミミズが空から降ってくるんかと思っとったんよー。」
無事にトンボは生き返り、事なきを終え再び出発。

峰山で鹿に遭遇

笠形山はウォームアップにちょうどよい林道です。だいぶん舗装されてしまっていますが、1,2年前まではすべてダートだったそうです。そのころはもうちょっと走り応えがあったでしょうね。
ところどころ、コンクリの上に砂利がまかれてて、いやーな感じです。すべってこけないようにゆっくりゆっくり走ります。これでもまだセロオはこかしてませんので慎重にいきます。

山を降りてきたところで、いつものスーパーに立ち寄り、お昼のお弁当を買います。そこでまよわずバナナを買ったKさんはステキです。遠足を心得ています。
ちょっと休憩して、峰山高原へ向かいます。

ニガテな砂利道で山をのぼります。ところどころ土の部分もあり、そういうところでは思い切ってスピードを上げてみますが、それでも40km/h程度。
おそっ!
林道での平均速度は30km/hくらいでしょうか・・・。ちょっとでもガレってると20kmもでません。
師匠いわく「思い切ってスピードだした方が安定するで」
でも道がくねくねしてて、しかも曲がり損ねると崖の下へまっ逆さま、な状況でスピード出せるわけないじゃん!

だいぶ山を登ってきたところで、すごいものに出会いました。
鹿です、鹿!
これには感動しました。「夜の林道走ってると鹿もうじゃうじゃいるし、タヌキもひくよ。」って聞いてましたけど、昼間でも鹿に出会うことができて感激。野生の鹿を日本でみたのは、奈良以外でははじめてです。(奈良の鹿は野生なんでしょうか?)
おかあさん鹿とバンビでした。写真がないのが残念!
私達の姿をみて「おっ!なんじゃ、こやつらは!」と、しばし固まっていましたが、そのあと森の中へ消えていってしまいました。自然は大事にしましょう。野生の動物はそっとしておきましょうね。まちがってもエサをやったりしないように・・・。

ランチタイムの話題

林道の途中にある休憩所でお昼ご飯にします。ここでKさんはやっぱりバナナをがぶついてました。
師匠と私も1本ずついただきスタミナ補給です。バナナは消化も良いし、栄養価も高く、即効性のエネルギー源ですのでこういう場合に重宝します。ただし、取り扱い注意!
「バナナ持つ人、こけるべからず」です。

この休憩所には大きな石碑があります。なんて書いてあるのかなぁーと思って、表にまわってみるとそこには「山笑」と書いてありました。
山が笑っているそうですよ。わっはっはー。山にやって来た我らも笑う。わっはっはー。
カッコウの鳴き声を聞きながら優雅なランチタイムです。

さて、Kさんのガソリンがそろそろやばい、ということになりました。山を降りたところにガソリンスタンドがあるそうなんですが、Kさんは「そこまで持つかなぁ」と心配な様子。
師匠は「県道に出るのに近道があるねんけど、結構荒れててガレってるからなぁ。迂回路もあるけどそっちは結構遠回りやし、どうすっかなぁ・・・。」といいながらちょっと考えて、「よし、行くかっ!」と立ち上がります。

おいおいおい。どっちを行くねん!ガレ場を行くのか、迂回するのか。どっちか言ってよー。心構えがあるんだから。
結局師匠は、今日は初心者が2人もいるし、四国行くまでは死ねないということで、迂回路を選びました。